僕の気まぐれ日記

トてら

第1話 高速道路


頬杖をついたまま、右を見た。


外に暗闇でライトをつける車が見えて、そういえば高速道路ってどんなかんじだっただろうか、とふと思った。


思い返してみれば、僕は数えるほどしか、自動車で移動したことがない。

自転車か電車か、たまにはバスを使った記憶がほとんどだ。


よく姉妹で県外へ行くという君は、高速道路なんか飽きるほど利用したことがあるのだろう。


窓で腕をくむ僕の姿は、部屋の明かりを遮ってぼんやりと影になっている。

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