第440話
「1番砲塔、2番砲塔準備良し!」
「3番砲塔船体ダメージにより甲板に上がれません!4番砲塔準備良し!」
「今は攻撃出来る奴だけで良い!砲手の旅人は中に入れ!!」
ウィンドラの甲板には本来であれば4機の物理攻撃を行う砲塔が現れる。甲板の場所は龍の背中全体で、その4つの角が砲塔の在る場所だ。ちなみに司令塔兼操縦席は龍の頭部分に在る。ウィンドラはグレートドラゴンの骨格をほぼそのまま使ったドラゴン型飛行船なのだ!!魔道砲は胴体部分にくっ付いているぞ。
「準備が出来た砲塔から砲撃始め!」
「司令部より伝令!準備出来次第砲撃!準備出来次第砲撃!!各員自己判断でエーテリック炸裂弾を発射せよ!」
「1番砲塔撃ちます!」
「2番砲塔装填完了次第攻撃開始します!」
「4番砲塔攻撃開始!!」
各砲塔が打ち出しているエーテリック炸裂弾は、クイナ技師の祖父が見つけた新しいエネルギーのエーテルを使った特殊砲弾だ。エーテルの性質は魔素よりも安定して使い易い。だがその分出力が下がり大きな何かを動かすには不向きなエネルギーだ。
ではなぜそんな爆発力の無いエネルギーを物理砲弾に詰めて撃ち出すのか。その理由は使い易さと、特殊な使い方が出来る事に在る。
魔素を転換して作り出すエーテルは安定している為に砲弾に詰めやすく。なぜか魔素の塊で在る魔石と接触すると爆発的に質量を増すという特性が在ったのだ。
最初クイナ技師の祖父はその爆発力を燃料に出来ないかと考えたが、あまりにも強大な爆発力な為に炉心が持たずに断念。エーテルをそのままエネルギーとして使う方法を編み出した。
だが祖父は諦めきれなかったのだろう。しっかりとエーテルを爆発させる方法がメモに書かれていた。私達はそれを兵器転用したという訳だ。
「さぁ、その身で味わってくれたまえ。この世界初の攻撃方法を!!」
ウィンドラの攻撃
エーテリック炸裂弾が発射される。
クライドの防御
スコールスキルが発動
強烈な雨がクライドを守る。
【$#“#$#”!!】
「ふっ甘いぞ雲!その砲弾は“ロケット砲弾”だ!」
砲塔から発射されたエネルギーが止められても、内部に在る推進機関が作動して敵に必ず命中する!!一発一発が高価な特殊弾頭だから数もそんなに用意出来ていない!
『解ってるなら湯水のように使うなやん!!』
「だが効果は在るみたいだぞ!!」
エーテリック炸裂弾はスコールの中を突破した。
クライドにダメージ30000ポイント
クライドの残りHP966000ポイント
キュッ・・・・ドガーーーーーーーン!!
【!?!?!?!?!?!?!?!?!】
「ふはははは!!特別な爆発の威力はどうかね?炸裂弾の名の通り、“沢山仕込んであるから”たっぷり味わってくれ!」
砲弾の中にはエーテルを封じた玉と、衝撃で弾の中に落ちる魔石がたっぷり詰まっている。一度の攻撃で爆発は持続する!
ドガン!ドガン!ドガガガガーン!!
【$%&%$#!!】
クライドに300000ポイントの追加ダメージ
クライドの残りHP666000ポイント
「呆けている場合じゃにないぞ!こちらには魔道砲も在るんだからな!!」
『魔道砲発射!!』
ウィンドルの魔道砲攻撃 30機が起動完了
ダメージ12000ポイント
クライドは爆発により動けない。
クライドの残りHP654000ポイント
「圧倒的では無いか我が船は!!」
【#############!!!】
クライドの攻撃
積乱雲・雷鳴・雷魔道・空ノ脅威・一点集中・嘆キノ雨スキル発動
スキルコンボ!!積乱雲・雷鳴・雷魔道・空ノ脅威・一点集中・嘆キノ雨スキル発動により<暴駄々風>が発動
ダメージ10000ポイントの持続ダメージ
『ギャーーーッ!!何て攻撃するやん!いくらダメージが打ち消せても、これじゃエーテル障壁発生装置が持たないやん!!』
「ならば装置が壊れる前に倒せば良かろう!!」
さぁもう1つの兵器を今使う時!!
「尻尾にエネルギーを回せ!!ぶった切るぞ!」
ウィンドラの尻尾には相手を直接攻撃する為の秘密兵器が搭載されている。それは安定したエネルギーであるエーテルを刃にして敵に叩き付けるという物だ。いまその武器の封印を解く!『元々封印してないやん!!』
『仕方ないやん。エーテルブレイド発生装置を起動させるやん!ブレイド展開中は障壁の力が弱まるやん!各員ダメージコントロールを頼むやん!』
『展開している砲塔は全て収容して下さい。かなり荒っぽい事を居ます。各員対ショック姿勢。何かに掴まって耐えて下さい。』
『エーテルブレイド形成開始!10・・・20・・・・40・・・・60・・・100!ブレイド形成完了!!』
『推進機関にエネルギー供給開始!船が回るぞ!しっかり体を固定しておけよ!』
「さぁ喰らえ!エーテリックザンバー!!」
ウィンドラの攻撃
エーテリックザンバーが発動
ダメージ800000ポイント
クライドは<暴駄々風>を発動していて動けない
<暴駄々風>がウィンドラを襲う!
ダメージ10000ポイント
エーテル障壁がダメージを無効化する。
エーテル障壁は<暴駄々風>と対消滅した。
『障壁が消えちまった!?』
『大丈夫です。相手の攻撃も消えました。』
『行くやん!さっさと倒してウィンドラをメンテナンスするやん!!』
「さぁ覚悟しろクライド!お前の後はウィンドルを落してくれた憎き空の敵にリベンジだ!だからさっさと沈めぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
【!!!!!!!!!!!!!】
バシューーーーッ!!
クライドにダメージ800000ポイント
クライドの残りHP0ポイント
クライドは倒れた。
ウィンドラの尻尾に形成されていた黄色いブレードは、いとも容易く雲に浮かんでいた目玉を切り裂き、繋がっていた雲迄もを切り裂いた!ふはははは!私達の勝ちだ!!
『第4推進機関から出火!!第1も第2も出力低下!!』
『コアから繋がる全部のエネルギーパイプで赤熱を確認!おいコアを早く止めろ!それと誰か水持って来てくれ!このままじゃ爆発する!!』
『コアが完全に暴走状態に入りました!こちらの制御を受け付けません!助けてクイナさーーん!!』
『今行くやん!落ち着かせた後は絶対あの女をレンチでしばくやん!!』
『マジックドール各員はすぐに修理に取り掛かりなさい。エネルギーを一時的に受け取る事を許可します。船を必ず無事に帰還させる事を第一に考えなさい。』
・・・・・・ちょっとやり過ぎてしまったかもしれん。操縦席の操作パネルが全て赤く染まってビープ音が流れている。わっ私も修理を手伝うぞ!!
一方空中大陸に居るルドは。
ウィンドラの激しい戦闘を見守っていた俺達はその結果に大口を開けて空を見上げていた。いやぁまさか飛行船が一回転してブレードを敵に叩き付けるとは思わんわ。
「なぁ、あいつ等だけやってるゲーム違くないか?」
「ロボットとかが出て来ても不思議じゃないですね。」
「新職業で使えるようになりそうですわ。」
「そんな事よりウィンドラから滅茶苦茶煙で取るんやけど!?」
「せっかく私達が修理したのに!!」
「あっこっちに戻って来るよ!」
ウィンドラがあちこちから煙を噴き上げて戻って来る。おいおいおい!この状況どっかで見た事在るぞ!!
「あれ絶対墜落してるだろ!!」
「あわわわわ、どうしましょうどうしましょう!!」
「あれだけの質量が空中大陸にぶつかったら大陸が沈みすわ!」
「旦那様!あの飛行船を島の南端に!」
「そこに何か在るのか?」
「あそこには人形の墓場が在ります!そこならば被害は最小限になりますから!」
「ルドきゅんとシアちゃん!結界を変質させてそっちに誘導なさい!」
「やるぞシア!」
「うん!」
出来れば空中大陸にダメージが行かないように不時着させるぞ!!
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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