第401話

さて、ここまで他のメンバーの変更された装備をちょくちょく見て来たと思う。つまりはベニも装備が変わってるという事だ、その変わった装備がこちら。


頭  鉄兜(ダメージ-50 耐久200/200)

体  姫騎士の鎧(胴体に受けるダメージ-20ポイント 耐久1000/1000)

右手 厄喰い(ダメージ+1000ポイント MPを全て消費して砲撃可 砲撃ダメージ500ポイント 近接攻撃成功時ダメージに応じてMPと耐久値が回復 耐久5000/5000)

左手 アイアンシールド(防御時ダメージ-100 耐久500/500)

腰  鉄の腰鎧(ダメージ-50 耐久200/200)

足  弾丸兎の具足(移動速度UP 足へのダメージ-30ポイント 移動が関わるスキルの能力UP 耐久500/500)


ルリが鍛冶を覚えた関係上、装備が所々鉄装備に置き換わっている。あと減っていた耐久値を回復するのも鍛冶が出来る旅人なら簡単らしく、全ての装備の耐久値が回復した。俺のフードももう少し粘れば回復してやれたのに・・・。残念だ。


「でだ。こいつ等どうする?」

「本来だったら衛兵に着き出せばええんとちゃう?」

「その衛兵さんは何処に居るんでしょう?というか居るんでしょうか?」

「街の場所も解らないからねぇ・・・。」

「シアちゃんの帰還待ちですわね。」

「ルドさーん!逃げようとした人を捕まえて来ましたー!!」


とりあえずこいつ等は縛っておいて、村に行ったら事情を説明して突き出そう。だからアイギスロープ出して。ほいサンキューな。


100人を超える野盗を全員縛るのはそれはもう時間が掛かった。ログイン時間がそろそろやばいかなぁ何て考えていたら、空から緑色の妖精が降って来た。いや妖精じゃなくてシアだったわ。夕日で羽がキラキラ輝いていて綺麗だなぁ・・・・。


「ただいまパパ!」

「お帰りシア。村は在ったか?」

「うん!この先に在ったよ!」


シアはバッチリ村の場所を覚えて来たみたいだ。うっし、やっとこれで移動できる。


「この人達どうやって運びますの?」

「俺が全員担いで移動するしか無いだろ?俵持ちでもして担いでいくさ。」

「じゃあ一纏めにして縛り直しますね。」

「変に動いたら下になった人が潰れるので動かないで下さいねぇ。」


リダとクリンの言葉でガクブルする野盗達。なんでこんな目にとか言いながら泣いてる奴も居るけど、先に襲って来たのは君達だからね?自業自得って奴ですよ。


よし移動の準備も出来たし、早速移動しますか!!


「おールドさんがどんどん大きくなっていきます。」

「シアちゃんに飛んで貰わなくても村が見えたんじゃありませんこと?」

「いや、まったく見えないな。ほとんど森だ。シアに行って貰って正解だったぞこれ。」

「森の木自体がかなり背が高いみたいです。」

「のっぽの木ばっかりやもんなぁ。」

「はいはい、無駄話は止めて移動を始めますよ。シアちゃん誘導お願いね。」

「はーい!」

「ファイトォ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!☆」


ズシーン、ズシーン。


大勢の人を担いだ俺の体重はかなり重たいのだろう。一歩踏み出す事に大きな足音がしている。これでも体重は軽くしてるんだぞ?体重重くして空中大陸が沈んだ!!何て事が無いように気を使ってるんだ。それでも足音がする。


まぁこれは仕方ないかと諦めて黙々と歩く。次第にリダ達も森の中を歩くのが煩わしかったのか巨大化した俺の頭や縛った野盗の上で寛ぎ始めた。君達楽するんじゃないよ!!


「だってルドさんの歩行に合わせるの大変なんですもん。」

「一歩が大きすぎて追いつくのが難しいんですわよ?」

「それにこうしていれば一緒に移動できますからね。」

「はぁ~。楽ちんやぁ~。」

「やっとMP回復しました!」

「お空が綺麗だねぇ。」

「(・∀・)ウン!!」


しまいにゃ俺の上でお弁当を食べ始める始末。俺も腹減ったんだから何か食わせて!


時折休憩しながら歩き続ける。ログイン制限時間ギリギリだなぁという所でやっとシアが見つけた村が見えて来た!!


道中に魔物は出なかったかって?出るに決まってるじゃん。そんな時は暇つぶしが来たとテンションの上がった皆が総攻撃を仕掛けて瞬時に炭になってたよ。ドロップ品がもったいない・・・・・。そんでもって気が付いた野盗達がその光景を見て騒いでた。無視したけどな。


やっとこさ着いた村ではそれはもう熱烈な歓迎が待っていた!!具体的に言うと、数多くの兵士とその兵士が構える銃。そして大砲みたいな武器が何個もこっちを狙っていつでも発射出来る様に準備されていた。うん、気持ちは解るよ。響いて来る足音に巨大な影、そんなのが村に迫って来たら迎撃態勢取るよね。俺もそうするもん。


「どうっすっかなぁこれ。」

「時間やばいですもんねぇ。」


こういう時代表者の人が「何者だ!!」何て声を掛けてくれると思うだろ?だけど俺の姿にビビってるのかだーれも声を掛けに来ないんだよ。それ所かさっさと攻撃しようとしてないかあれ?


「このままじゃどうしようも無いですね。とりあえず事情を説明して来ましょうか?」

「女性の方が説明聞いて貰い易いか?じゃあリダとルゼダで頼む。もしもの時はひと暴れして黙らせて。」

「恐ろしい事言ってますよルドさん・・・。」

「そうならないように話を通してきますわ!!」


という事でリダとルゼダに説明に行って貰った。俺の体から降りて村の入り口に行った2人だったが。なにやら兵士っぽい人に強引に村の中に入れられたぞ?そしてドヤ顔をする兵士達。もしかして保護したぜざまぁ見ろとか思ってる?おぉ!!2人が猛烈に抗議しているぞ!だけど全く聞く耳持って無さそうだなぁあそこの兵士達。


あっ、とうとう痺れを切らしたのかリダが兵士をぶっ飛ばした。ぷぷぷ、突然保護対象から攻撃を受けて兵士達が唖然としているぞ!おっ?何やら立派な鎧を付けた梟が2人の所に歩いて行くな。ぷっ!何か喋ったかと思ったら問答無用で吹っ飛ばされてやんの!


あとは兵士全員を殴り飛ばして帰って来た2人。一応相手の怪我はルゼダが治してたから後で文句を言われる事も無い。と思いたい。さてさて?どんな話をされたんだ?


「ルドさんを伝説の魔物ジャイアントだと勘違いしてました!」

「その上私達の事をジャイアントに掴まった可哀そうな捕虜だと誤解してましたわね。それだけなら良かったのですわ。」

「助けた礼に夜の相手をしろ何て言い始めたんです!他の仲間を助けたかったら言う事を聞けと!」

「こちらの話は全く聞く耳を持って貰えませんでしたわ。何を言っても聞く気が無いって空気が在ってかなり感じが悪かったんですの。あの村は殲滅したほうが良いと思いますわ。」


おろろ、珍しい事にルゼダも怒ってらっしゃる。うーむ?これ何か原因が在るのか?


「村とか街に居る連中は飛べるかどうかで権力を決めてるからな。羽も付いて無いあんた達はかなり下に見られたんだろうぜ。」

「俺達もコッコリーの親分に拾って貰う前は・・・・うぅぅぅ。」

「言うな!!そんな生活を変えたくて俺達は頭鳥会を作ったんだろうが!!」

「お涙頂戴の話は良いが。俺達を襲った事実は消えないからな?絶対許さんぞ?」

「「「ぐふっ!」」」


元々お前達も俺達を売り払うとか言ってただろうが!同罪じゃボケェ!!まぁ確かに偉そうな人は梟だが、下っ端っぽい兵士は皆野盗達と同じ種族みたいだな。


「しかしそんな考えが根付いているってんなら交渉は無理か?」

「うーん、翼が在って飛べる人なら話を聞いてくれるんでしょうが・・・・。」

「そんな人ここには・・・・・。」

「シアじゃダメなの?羽在るよ?」

「「「「「「あっ、その手が在ったか。」」」」」」


シアなら羽も在るし飛べるな。これで交渉出来るか?


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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