第240話
ルゼダのステータスを見るためにウインドウのYESをポチっとな。
名前 ルゼダ
種族 種人種(ポックル)
所属 なし
HP 100
MP 160
スキル
<瞑想>消費MP0
瞑想により次に発動する魔法の威力を高める。10秒の待機時間が必要
<回復魔法>
指定した相手のHPを10ポイント回復する。
<巫女>
神に仕える巫女である証。MP+150。
<聖癒天女>
パーティーメンバーに回復とダメージ軽減のオーラを纏わせる。HP回復10 ダメージ-20ポイント
<弓使い>
弓を使って攻撃ができる。ダメージ5ポイント
<光魔法>消費MP10
光による攻撃を行う事が出来る。ダメージ10ポイント(光属性)
<浄化>消費MP10
破邪の力で邪な者達を浄化する。
<魔法制御>
魔法を好きな形で発動できる。
装備
頭 光りのサークレット(頭部ダメージ-5ポイント)
体 巫女のローブ(体部ダメージ-5ポイント)
右手 初心者の指輪
左手 初心者の指輪
腰 初心者のズボン
足 初心のブーツ
アクセサリー
頭
体
左手
右手
称号
<光りの巫女>
所持金 0マネ
ふむ、ヒーラーは続けるんだな。後は後方から支援するって形か。あの指輪は装備だったんだな。
「えぇ、この指輪は魔法発動の為の物ですの。杖と悩みましたけど・・・。こちらの方が使い易そうだったのでこうしましたわ。」
「弓使いはどうして取ったんですか?」
「それはこういう訳ですわ。」
ルゼダが手を弓を撃つ形に持って行く。すると両手の指輪が輝き、光りの弓と矢が手に生まれた。
「発動媒体を両手持ちしている事と、魔法を取得している事、最後に魔法制御を覚えていれば出来る事ですわ。」
「もしかしてルゼダ。スキルのシナジーを調べる為に時間を使ったね?」
「さすがクリン、その通りですわ!!」
なるほど、ALO2ではスキルが無いと戦えない。逆に言うとスキル同士を組み合わせれば強い効果が生まれるはずだ。スキルコンボとでも言えるようなものを探してたから合流が最後になったのか。
なんとこのスキルコンボ、回復魔法も矢として飛ばせるらしい。乱戦の中味方だけを回復する為に使えると言っていた。
「ルゼダちゃん、ロアはどうなりました?」
「・・・・・・。こうなりましたわ。」チリーン♪
「ぴぃ~っ!!」
「わぁ~鳥さんだぁー!!」
「(゚д゚)!」
「「「・・・・・・どうしてこうなった?」」」
「えっと、やっちゃいましたわ。」
スキルシナジーについてじっくりと考えていたルゼダはキャラクター制作時間のほとんどを使ってしまっていた。引継ぎ装備や友魔を選ぶときに、友魔をそのまま引き継ぐかランダムで別の種族にするかを選べたらしい。
ルゼダは急いで装備を選び、ロアはそのまま鯨として友魔にするつもりだった。所が慌てていたルゼダはランダムを押してしまい。ロアの種族が変わってしまったのだという。
「それで?ロアはどんな種族になったんだ?」
「見て貰った方が早いですわね。こうなりましたわ。」
名前 ロア
種族 スピークバード
所属 ルゼダの伝言鳥
HP 100
MP 50
スキル
<録音>消費MP10
対象の声をそっくりそのまま覚える事が出来る。
<再生>消費MP10
覚えた声をそのまま再生する。
<風魔法>消費MP10
風を使って攻撃できる。ダメージ10ポイント(風属性)
<飛翔>
空を自由に飛び回れる。
<鳥目>
昼間は遠くまで見通せる。だが夜間になると全く見えなくなる。
うん、伝書鳩ならぬ伝言鳥か。見た目は赤と緑と白色の長い毛が頭から伸びていて、体は黄色い文鳥みたいな姿をしている。スキルは声を届けるスキルが目に付くね、いやぁ遠くに連絡する時に使えるなぁ・・・・。って必要ないだろ!!旅人同士だったら個人チャットがあるわ!!
「やっちゃったねぇルゼダ。」
「うぅぅぅ、ロアごめんなさいですわ。あの大きくて強いあなたをこんなにしてしまって・・・・。」
「ぴゅい~♪」
「ロアは気にしてないって。いつでもルゼダ姉ちゃんと一緒に居られるから逆にうれしいみたいだよ?」
「( ´∀`)bグッ!」
まぁやっちゃったもんは仕方ないな。これからロアは鯨ではなく鳥として生きて行くしか無いのだ!!要塞部分がどうなったか気になるけどな。
「さぁこれでルドさん以外のステータスはチェックしましたよ!!最後はルドさんのステータスです!!」
「そうですわ!!ルドさんもステータスを見せて下さいまし!!」
「ここまで引っ張ったんですから、普通のステータスだったらまたリアルで奢りですからね?」
「((o(´∀`)o))ワクワク」
「ドキドキ。」
「・・・・・・はぁ、これが俺のステータスだよ。」
「「「「「・・・・・・・。」」」」」
これ以上引き延ばしも出来ないから潔く見せた。うん、俺のステータスを見て全員が固まっちゃったねぇ。そりゃそうなるわ。
「ななな、なんですのこの(呪)が付いたスキルは!!」
「ルドさんまた攻撃できないんですねぇ・・・・。」
「それ所か攻撃スキルを覚える道も閉ざされますよコレ。だって武器装備できませんから。」
「パパはパパだった。」
「(´・ω・`)」
「俺だって攻撃スキル欲しかったわ!!だけど、だけどあいつらが、あいつらがぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・。」
俺は自分のスキルがどうしてこうなったかを全員に説明した。説明してた俺はこのゲームに呪われてるんだと感じて悲しくなって涙を流しながらガックリと項垂れる。
「ルドさん気を落さないで。」
「僕たちが代わりに戦いますよ。」
「ぶっちゃけALOの時と変わらないですわ。」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!」
「パパ元気出してー。」
「。・゚・(ノД`)ヾ(゚Д゚ )ナデナデ」
体の大きな男が広場の出入り口で大泣きしてる姿はとても目立った。しかも周りには男より小さい子たちが一生懸命になって慰めている。遠巻きに注目されヒソヒソと話をし始めた他の旅人達の様子に、居心地が悪くなった俺達はとりあえず移動する事にした。
「ふぅ・・・・ごめんな。やっと落ち着いてきたよ。」
「泣きたくなるのは当然だと思いますよ。管理AIももっとちゃんと補償してくれないと!!」
「パパ可哀そう!!」
「( `,_・・´)フンッ」
「今更言っても仕方ないですわ。こういう時は開発会社にクレームを入れるのですわ。」
「リアルの方で補償が貰えるかもですしね。」
そんな事を話しながら歩く俺達。今は大通りの様な場所を歩いている。色々な店が開いていてかなり賑わってるし結構人が多い。通りに向こうには大きな城の様な物が見える。白い壁に日の光りが反射してキラキラと輝いているな。
通りを行き交う人々の種族も色んな人が居る。人はもちろん獣人も居るし、樹人種も居たり種人種も居たり、巨人も歩いているし、機械の球体が飛んで行ったり、果てにはドラゴンも籠を持って店で買い物してた。ここは他種族国家なのかな?
「そう言えば今更なんだけどさ、俺達ってどこに向かってんの?」
「さぁ?」
「そういえば、自分がいる街の名前も確認していませんでしたね。」
「ここどこー?」
「キョロo(・ω・ = ・ω・)oキョロ」
「マップ機能は・・・・。残ってるな。えっとこれをONにして・・・・。へ?」
当ても無く歩き始めた俺達、とりあえず現在地を調べようとメニュー画面からマップ機能をONにする。ALOと違ってUIも自分好みに改造出来る様になっている為か、最初はほとんどの機能がOFFになってるみたいだな。そんでもって目の前に浮かんだマップに表示された現在地はと言うと
ジャイアント王国 城塞首都ルド
となってました。うん、思いっきり見たことある名前だね?
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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