第238話

あの後、巨神様以外にも父神と母神、それに空の神まで出て来てあの手この手でスキルを消そうとした。だけど、システムの根幹にあるプログラムが作ったスキルがそう簡単に消えるはずも無く。結局はそのままとなってしまった。


憤る俺に神様全員で土下座するという光景が生まれたが、不具合被ったんだからそれくらい当たり前だ!!それより別の補償を寄越せ!!


『本当にすまない。』

「もう良いから別の補償をくれ。リダ達が待ってんだよ。」

『ならば我々から1つずつスキルを送ろう。』

「それって選べる?」

『すまぬ・・・ランダムだ・・・。』

「呪いが出なければいいですねぇ~^^」

『その笑顔は怖いから止めてくれ・・・。では行くぞ!!』


この空間の天井から光の玉が4つ降りて来て俺の体に入って行った。さてさて、どんなスキルを貰えたかな。


名前 ルド

種族 巨人

所属 なし


HP 100

MP  10


スキル

<万想の鎧>

かつて巨双盾神の身を守っていた鎧が人々の感謝の思いを受けて変化した物。実体は朽ち果て思いだけが残った。発動中敵の攻撃を20%カットする。


<盾使い>

盾を使った場合に敵の攻撃ダメージを10%カットする。


<自己回復>

 自分のHPを自動回復 HP総量の5%を毎秒回復する。


<状態異常無効>

 あらゆる状態異常を無効化する。


<攻撃封印>(呪)

 相手への攻撃が一切出来なくなる。


<武器装備不可>(呪)

 武器が一切持てなくなる。


<両盾持ち>

 両方の手に盾が持てるようになる。盾に関するスキル効果が2倍になる。


<サイズ調整>

 体のサイズを任意で変更できる。最低1メートル、最大3メートル。


<陽動>

 敵のヘイトを全て自身に向ける。発動中はヘイトの移動が起こらない。


装備


頭  

体  初心者の服

右手 初心者の盾

左手 初心者の盾

腰  初心者のズボン

足  初心者のブーツ


アクセサリー

頭  初心の羽飾り

左手

右手


称号

<世界を守った者>


所持金 0マネ


まーーーてーーーーやーーーーーー!!呪い増え取るやないかい!!武器装備不可ってなんでやねん!!これ絶対父神のスキルだろ!!俺に邪魔された事をまだ根に持ってるんだろ!!


あーあーあー!!装備からこん棒が消えたよ!!両方盾になっちゃったよ!!どうしてくれるんだよコレ!!


他のスキルはまだ使えるからいいさ。でも呪いを寄越すな馬鹿野郎!!


『うむ、これでキャラ作成は終わったな。それでは新たな世界をルドが楽しむことを願っているぞ!!』

「こらまてや!!呪いが増えてるんだからもう少し補償を寄越せ!手が付けられないからってさっさと送ろうとするな!!」

『ではまた会おうルドよ!!いつかな!!いつか会おう!!』

「無視して強制的に送るなぁ!!あとそれは会いたくない奴が言う言葉だぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・。」


俺は足元に突然現れた落とし穴に落ちて強制的にあの空間から出された。


「はっ!!」


気が付いたら旅人が最初に降り立つ広場に到着していた。あんの迷惑神共め、いつか絶対にこの落とし前付けて貰うからな!!


「ふぅ、さて、まずはリダ達と合流して・・・・・。ん?」


先に来ているはずの皆と合流しようとした所で、友魔の鈴が懐から飛び出して目の前でフヨフヨと浮かび出した。


チリ~ン♪


浮かんでいた鈴が勝手に鳴ったと思ったら。中から2つの影が飛び出す。


「パパ~!!」

「ヾ(*´∀`*)ノ」

「シア!!アイギス!!」


抱き着いて来た2人を受け止める。元気そうで良かった・・・・。ん?“2人”?


「お前、アイギスなのか?」

「( ´∀`)bグッ!」

「なんで人型に?」


こういう時はシアたちのステータスチェックだ!!


名前 シア

種族 ドリアード

所属 ルドの娘


HP 100

MP  80


スキル

             

<精霊魔法(樹)>消費MP10

 植物を生み出して操る魔法。相手に10ポイントのダメージを与える。


<精霊魔法(癒)>消費MP10

 対象のHPを回復する魔法。指定された相手のHPを10ポイント回復。


<精霊魔法(治)>消費MP10

 対象の毒・麻痺・盲目を直す魔法。


<精霊体>

 物理ダメージを10%減らす。MPの総量を8倍にする。


<精霊の目>

 隠された物を見抜く瞳。嘘や擬態を見抜く。



名前 アイギス

種族 オートマタ

所属 ルドの娘


HP  100

MP 1000


コア:エレメンタルドラゴンコア(MP1000)


搭載兵器

頭部:展開式魔道レーザー砲×1 消費MP50 ダメージ30ポイント

背部:8連誘導魔法ミサイル×1 消費MP10 ダメージ5ポイント×8

腹部:グラビティレーザー×1  消費MP100 ダメージ100ポイント(使用後24時間使用不可)

腕部:オートタレット(ガトリング)×2 消費MP1 ダメージ1ポイント(秒間300発)

脚部:解放型誘導魔道レーザー×4 消費MP10 ダメージ10ポイント×4


調整するって聞いてたからこれがその調整なのかな?ってかシアは言葉も上手になってるし、種族はドリアードになったのか。暴食花の要素ゼロだな。元々魔法で戦ってたけど、完全に魔法特化になった感じだな。


シアの容姿は緑色の髪に黄緑の瞳、緑色の服を着た身長90cm程の少女と言う感じだ。体の周りに小さなピンク色の花が咲いた蔓が巻き付くように伸びている。どうも背中から伸びてるみたいだな。


アイギスはシアと同じ背丈の少女型ロボットになってるなぁ。服がメイド服なのはどうしてか分からないけど・・・。容姿としては銀色の長い髪と青い機械的な瞳。口はないみたいなので表情で気持ちを伝えてくれる感じだ。体のところどころに機械チックな線が入っている。意外と肌は柔らかいぞ!!


あとオートマタっていう種族だからなのか表示が俺ともシアとも違う。どうもコアや搭載武装を入れ替える事が出来るみたいだ。コアはMPの量を決めて、兵器は攻撃力に関わって来るんだな。索敵とか治療用の物とかあったりするんだろうか?


シアとアイギスは引継ぎ要素が多いなぁ。特にアイギスはほとんどの武装をALOから引き継いでいる。コア何て序盤で手に入る物じゃないだろうこれは。まぁ消えちゃってる部分も多いけどな。シアは自衛が出来る回復役。アイギスは完全に火力職にって感じか。


「2人共、また会えてうれしいぞ!!」

「シアもパパと又会えてうれしい!!パパが無事で良かった・・・・。」

「(´Д⊂グスン」

「心配かけて悪かったな・・・。」


涙目で俺の体に顔をこすり付ける2人。気が付けば俺も若干目に涙を浮かべながら2人の頭を撫でていた。


「これからもよろしくな。」

「パパの為に頑張る!!」

「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」

「おーいルドさーん!!」


おっ、広場出入り口で手を振ってるのはクリンか?皆集まってたら悪いし急いで合流しよう!!


「すまん、待たせたな。」

「僕もさっき来た所です。ルゼダもリダさんもまだ来ていませんから安心して下さい。シアちゃんと・・・アイギスちゃん?久しぶり。」

「久しぶり!!クリンにまた会えてうれしいよ!!」

「ヾ(*´∀`*)ノ」

「シアちゃん話方が上手になりましたね。アイギスちゃんは・・・なんでこんな事に?」

「運営が引き継ぎの際に調整するって言ってたから恐らくそれが原因だと思う。」


下手したら二度と会えなかったんだから、姿が変わったり弱くなったりしても文句はないけどな。これから一緒に強くなって行けば良いんだし。


「それにしてもよく僕だって解りましたね。かなり姿が変わっていると思いますけど・・・。ルドさんは外見変えなかったんですね。其方はすぐに解りました。」

「名前が頭上に浮いてるからな。キャラネームは変えないって話してたしすぐ分かったさ。外見って変えられるのな。ぶっちゃけそれ所じゃなくて全然確認してなかった・・・。」

「種族も選び直せましたよ。」

「マジか。」


俺の姿はストリートなファイターのホ〇ク似のままだ。ってかスキルの事があって全く種族とか容姿の事は気にしてなかったぞ。クリンの方は・・・・。以前はリアル寄りだったのにトゥーンにしたのか?


「ALOからの引継ぎで持ってた物が色々と調整されちゃったみたいで。それ見てたらこっちの方が良いかなって。あっこれが僕のスキルです。」

「そう言えばALO2は任意で相手にステータスが見える様になったんだったか。」

「ですです。」


さて、クリンのステータスはどうなってるのかねっと。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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