第207話「神様の依り代」+ 執事の日記⑪


皆様、いつも閲覧頂き、誠にありがとうございます。


ついに、最終章も大詰めとなり、最終決戦が始まりました。


とはいえ、なんか変なフラグが立ちましたね。


このタイミングで、変なこと言うと危ないんだぞ、レオさん!分かってんのかな!?笑


あと、レオと恵美が話す『神様への伝達』の全貌が朧気に見えてきたかと思います。


まだ、よく分かんないだろうけどね!笑


でも、物語を書くにあたり、この謎の見せ方については、いつも悩まされます。


最後でババン!と全部見せたい気持ちもあるけど、ずっと隠されたままだと、イライラしちゃうんですよね?


だから、分からない程度に小出しに謎解明の伏線やヒントを出していかないといけない。


というのも、物語の醍醐味は、やはり考察することにあると思うのです。


読みながら、考える。そして、その答え合わせが、また楽しかったりする。


だからこそ、謎の扱い方には特に慎重になります。そして、同時にこれは、読者さんを楽しませることにも繋がるので、できるだけ手を抜かないようにしてる。


でも、だからこそ、めちゃくちゃ悩む!


今回もそうでしたが、ヒントになるようなことをいきなりキャラが言い出すことがあるんですよ。


お前、それ、ここで言う!?

バレるじゃん!!

この先の展開、読めちゃうじゃん!?


と、内心焦りながら、書く日もある(笑)


で、勘のいい読者さんには、きっとバレてるんだろうなと思いつつ、みんな優しく釣られたフリをてくださるので、本当に頭があがりません。


いつも、ありがとうございます。


そんなわけで、まだまだ波乱の最終章、色々考察しながら、楽しんで頂けたら嬉しいです(笑)


また、今回は久しぶりに『執事の日記』をオマケとして、つけておきます。


『執事の日記』は、レオが結月と別れたあと、フランスにいってから付け始めた日記の内容を公開したものです。


FANBOXのほうでは、⑩まで更新してます。

気になった方は、読み返して見ても?


それでは、今回もありがとうございました。

また、次回もよろしくお願いします。





✣✣✣ 執事の日記 ⑪ ✣✣✣



× × /4/13


マリアさんから、ピアノを習い始めて一年が経った。


上達は早いようで、近々コンクールにも出られるようになり「このままピアノの道に進め」とも言われたが、そんなもの鼻から興味はなく、あっさり断った。


なにより、学ぶべきことは他にもあった。

音楽だけじゃなく、料理や武術も極めたい。


結月の執事になるために必要なことは、全てマスターしておきたい。


幸いにも、ルイの家は多芸な人が多くて、俺を気に入って、色々と指導をつけてくれる。


料理を教えてくれるルイのお父さんは、凄くスパルタで、たまに挫けそうになるけど。


でも、結月と別れて、もうすぐ二年がたつのかと思うと、急がないといけないとも思った。


時間は、無限じゃない。

気を抜けば、あっという間に過ぎ去る。


大人になってから、もっと勉強しておけばとよかったと後悔しないように、今から出来るだけのことはしておきたい。


そして、いつか結月を迎えに行くんだ。

彼女を守れるような、立派な大人になって。




執事の日記⑪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る