異世界召喚をしてる○○に転生する【解決出来なきゃ終われない】

おじさま

第1話 異世界転生したよ(プロローグ)

 俺、まき 小稀こまれ(25歳)はトラックに轢かれ死んだ。


 気がつくと何も無い空間にいて、女神に異世界転生すると言われた。


 女神の話によると、ここ数年の転生ブームで神界は混乱の渦にあるという。


 そもそもの問題は、世界の危機など関係なく身勝手な都合による異世界召喚だと言う。


 バランスが崩れてしまった。


 時空に歪みが。


 オーバーテクノロジーの介入。


 中でも1番多いのが、転生させた魂達のクレームや賠償問題なんだと。


 期待を胸に転生したものの、騙され、利用され、酷使され、帰る事も出来ず使い潰される酷い生涯を送るのだ。


 神達も無下にする事は出来ず、死んだ魂達との示談対応に追われていて多世界の管理もままならなくなってきたそうで。


 そんな中で、転生条件をクリアしつつ低条件の転生しか出来ない俺に白羽の矢がたったのだ。


 俺に課せられたのは、強制転生。


 赤ん坊からではなく、まだ生きている人物に入れ替わり転生する。


 そして転生先は、不当に召喚を行い召喚者達を使い潰している者。


 転生したら、召喚者達を保護し、出来るだけ希望に沿う様協力しなくてはいけない。


 正直そんな案件は拒否したいが、強制らしい。


 ちなみに改善され、成果が見られればそのまま生涯を送るか、希望の転生先を召喚してくれる。


 失敗した場合、成果が出る前に死んだ場合は、再び別の問題ある召喚を行っている者に転生だ。


 要するに、バッドエンドを回避しない限り終わりませんだ。


 こうなったらやるしかないので、さっそく転生先に送ってもらう。


 視界が急に消え、飛ばされて行く感覚。


 さて、どんな転生先になる事やら。


 投げやりになりながらも、やるしかない。


 身を委ねて、異世界に転生する。

 




 

 

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