琥珀の道

市川睦

女ドルイド

 オークの大木の根元に一輪のカーネーションが咲いている。そう見間違えるほどに、太い根の上、腰を掛けるうら若き乙女の姿は凛としていた。緩く巻いた栗毛の前髪で隠れがちな広い額が思慮深さを感じさせる。陽ざしが強い正午前だが、深い森の中ゆえ木漏れ陽もほとんど差し込まない。それでもわずかな光をとらえて、髪と同じ栗色の瞳が強く輝いている。その視線の先には、同世代の恋人や友達ではなく、老人が一人佇んでいた。風もこの森の奥まで届かないのか、葉がこすれる音さえ聞こえてこない。

 老人は話を終え、娘の反応を静かに待っていた。森の動物たちも息を止め、二人の問答に聞き耳を立てているのか、鳥の鳴き声一つしない。娘が口を開く。そよ風が起こり、その微風が老人の耳を優しく包み込んだ。

 この様子を少し離れた木陰からのぞき見る若者がいた。そのしなやかな四肢はまだ強靭な筋力の鎧には覆われていないが、将来屈強な戦士になることが予感された。彼はこの部族の王の息子である。アレクサンダー大王に憧れるこの若者は、都市の南に広がる森の奥まで恩師と未来の妻の後をつけてきた。ほんの数年前まで自分も教えを受けていた馴染みの場所である。ただ、あまり楽しい記憶は残っていない。しかし、今は胸躍る想いでこの場所にいる。

 ひと月前に娘がこの都市にやってくるまで、彼の頭を占めていたのはアレクサンダー大王とその征服行であった。しかし、今や大王への憧れに負けずとも劣らぬ情熱を一人の女性に燃やしている。部族の中にも美しい娘たちはいる。王子という立場であれば、相手を選ぶ不自由はなかった。父である王からは妻帯をそれとなく急かされていたが、なぜかその気になれなかった。ようやく父に

「わたしのロクサネを見つけました」

と伝えた。ロクサネはアレクサンダー大王最初の妻としてこの地でもその名が知られていた。

 

 娘の前の立つ老人もまた静かな、そして久しく感じることがなかった興奮の中にいた。この部族のドルイドの長老である彼は、王族及びドルイドを目指す若者の教育を担ってきた。ドルイドになるための修行は短くとも20年の歳月がかかる。途中で脱落する者も少なくない、厳しく、困難なものである。それをやり遂げ、晴れてドルイドになった者でもすべての知恵と知識を身に付けられるわけではない。彼が娘に伝えていたのは、この部族では彼しか知らないドルイドの奥義であった。ドルイドの職務をこなすだけであれば必要とされることはない深淵なる知識は、伝授に足る相手がおらず、これまで封印してきたものだ。このまま彼の代で失われたとしても、部族の繁栄に影響することはない。賢者の評判を聞けば、遠隔の地にも足を運び、教えを請うことで、ようやく会得したドルイドの秘儀である。できればそれを理解できる者に託したかった。半ば諦めかけていた彼の願いは、突然の、そして意外な相手により成就されそうであった。

 

 現在ではスペインに当たるイベリア半島の中央部に、ヨーロッパ大陸よりピレネーの山々を超え、ケルト民族が南下し、その地に土着してかれこれ700年の時が過ぎようとしていた。

 ケルト民族の中でも有力な部族の未来の王とドルイドの長老の二人を惹きつけてやまない娘は、この都市から三日の距離にある百名程度の小さなケルト支族の村からドルイドの修行のために単身で留学に来ていた。娘の父親はその村を守る戦士の長であり、この大族の王家から嫁をもらっていた。娘にとってこの都市は母の親族が治める土地となる。

 母から譲り受けた秀麗な容姿より先に、父から受け継いだ賢さで評判となった。戦士の長の次男として生まれた娘の父は若かりし頃ドルイドを目指していたが、傭兵として出稼ぎに出ていたその父と兄、娘にとっては会うことのなかった祖父と叔父の遺体が村に戻ってきた時にドルイドの道を諦め、戦士となった。娘の父も教えた村のドルイドの長は「父にも勝る」と娘の才能に驚いた。

 10歳になると女だてらに本格的にドルイドの修行を始めた。父は娘の母親の実家、大族の王家に娘を嫁がせるつもりでいた。それは彼の結婚同様、弱小な部族が生き残るための政略である。それにもかかわらず、少なくとも20年はかかるドルイドの修行を娘に認めたのは、自らも5年以上経験した修行の厳しさ、難しさで、愛娘はすぐに脱落すると高を括っていたからであった。娘の旺盛な好奇心を満たしてやるつもりで、しぶしぶ認めたドルイドの修行であったが、予想に反し、挫折どころか、前例のない15年という早さで修行を終えてしまった。20代半ばに差し掛かる年齢は、本来は嫁ぐには遅すぎたが、父が最後まで修行を許したのは、

 「これならばまだまだ十分嫁がせることができる」

 その容姿がどう見ても10代の瑞々しいものであったからだ。実年齢を特に問うわけではないこの時代において、見た目がすべてである。

 しかし、父の思惑など関知しない若き女ドルイドは、村で学んだドルイドの知識や技の背後にはさらに高度な体系があることを知り、ドルイドの長にそれを学びたいと訴えた。しかし、この長はその存在は知りながら、具体的な内容を伝えられるだけの知識がなかった。そんなものがなくとも十分ドルイドは務まる。

 「そなたの母上の出身一族が治めるのはこのあたりで一番大きなケルト部族だが、そこのドルイドの長老は物識りとして有名だ。ドルイドの知恵を極めたと聞く」

 娘が母の実家でドルイドの修行を続けたいと父に相談すると、意外にもあっさり許可が出た。父は早速自ら妻の実家、大族の王家に赴き、話を付けてくれた。まだドルイドの修行を始める前の幼い記憶では、父に連れられ、一度だけ訪れた都市である。大木ほどの高い城壁で囲まれ、路を行き交う人が多く、村では見たこともない大きな建物が立ち並んでいた。今回は村のドルイドの長に付き添われての来訪である。教えを受けるこの部族のドルイドの長老にあいさつをした後、母の実家でもある王の一族の館を訪れた。母に似て鼻筋がとおり、父よりもずっと凛々しい目を備えた顔がたくさん並んでいた。抜群の記憶力で10数名の名前と顔を覚えることはできたが、交わした挨拶の丁重さとは裏腹に皆が自分を「女」として見下しているか、性的な目で見ているのを感じた。母ならば

 「光栄なこと」

と喜びそうなだが、女ドルイドは嫌悪感を覚えた。

居並ぶ王家一族の中に一人、おそらく自分より少し年下と思われる若者が、体躯の優れた王家一族の中ではまだ線の細さと幼さが残っていたが、野生の獣が獲物を狙う遠慮のない視線を自分に向けているのに気づかずにはいられなかった。


 「これをそなたに」

今日の講義もそろそろ終わりと思われる頃、長老が袖口から小さな革袋か取り出し、渡してくれた。皮の厚み越しに小石のような感触があった。長老の頷きをみて、中を開けてみる。

 「まあ、美しい」

 思わず漏れた言葉とともに、黄金色の塊を取り出した。透き通るような輝きを放っている。

 「これは金ではなく」

金の装身具を父から送られ、首から下げて身に着けている娘にとって、今手にしてい るものがその感触から金とは別物であることは分かった。

 「もしかして、琥珀ですか」

 「琥珀とは」

長老の問いに娘は淀みなく答えた。

 「海に流れ着く、太陽のかけらと言われますが、太古に樹々の樹液が固まったものですね」

並みのドルイドの知識はそこまでであった。

 「革袋でその表面を擦ってみなさい」

娘は言われた通りにしてみる。

 「何か気づいたか」と問われていると気がして、琥珀を目の前の高さまで持ち上げ、裏返したり、指で少し強く摘まんでみる。日陰ではよく見えないので、樹々の間から木漏れ陽の差すところまで数歩移動した。陽の光に当てられ、琥珀がいっそう強く輝きだす。その表面に細く白い筋がいくつも見えた。それらを手で拭い、もう一度琥珀を革袋で擦ってみた。すると、琥珀にいくつもの埃が吸い寄せられ、表面にさきほどと同じような白い筋を付けた。これがどういったメカニズムで起きる現象なのかすぐには思いつかなかったが、これまで長老が話してくれたこの世の原理の一端のはず。長老からはこれまでもさまざまな問いを投げ掛けられたが、その答えはまだ何も教えてもらえていない。村でのドルイドの修業は、知識や技を身に着けることが主眼であり、具体的な答えや術の方法が目の前に用意されていた。もちろん、丸暗記や、見様見真似でできることはほとんどない。それで20年の修業期間が必要となるのだが、この都市に来てから1か月は、問われ続け、必死に答えを探す毎日であった。それが楽しくて仕方がなかった。

 「そろそろ午睡の時間かな」

 長老の講義はこの一言で終わりとなる。惜しむようにゆっくりと森の小径を進む長老に従い、居候している長老の家に戻っていく。気持ちはまだ森の中で長老との対話を楽しんでおり、琥珀が埃を引き寄せる力の源のことを考えていた。

 ふと、何か後ろから付いてくる気配がして、歩みを止めた。振り返るが、今歩いてきた小径には何もいない。講義中に時々姿を見せるリスがついてきているのか。歩き出し、右手に握っていた琥珀を見つめながら、先ほどまでの思索に戻ろうとした。しかし、集中が途切れたせいで、うまく頭が働かなかった。

 一滴一滴の樹液の滴りがこれほどの大きさと硬さになるまでどれほどの年月がかかったのであろう。長老でさえ習得するのに何十年もかかったこの世の原理は、学び始める前に思っていたような、理解できるかできないかの二元的なものではなく、少しずつ掴めそうな感覚が積みあがっていく結晶のようだ。自分の知識がこの琥珀のように大きく輝くのに後何年かかるのだろうか。長老は自身もまだ深遠なる世界の真理の一端しか見えていないと告白しており、さらなる探求をするには年齢的に難しく、奥義を極める後継者を捜していた。

(その先に、私が行きたい)

その想いで毎日の講義を受けている。長老にもそれは伝わっていると思うが、その資格があると認められているかはまだ自信がなかった。

 そんなことを考えているうちに、門番の立つ長老宅の門をくぐり、廊下の途中で長老とも別れ、自分の部屋に戻ってきた。自分の部屋といっても、長老の孫娘たちの部屋に住まわせてもらっている。孫娘の姉妹は、朝から王家の娘たちと森へ水浴びと木の実拾いに行っていた。おそらく帰ってくるのは日が暮れる頃だろう。自分も泉に行き、水浴びをしたい衝動に駆られたが、いつも騒がしいこの部屋でじっくり思索する方を選んだ。壁にもたれ、目を閉じ、長老の話を思い出す。琥珀の、やや鋭角に尖った箇所が掌に当たり、痛気持ちよい程度に右手を握りしめた。


 この部族の王子が長老の家の門前に立っていた。子供の頃から何度も訪れたことがある。最近も父である王の使いで長老に手紙を届けに来た。息子の師である長老に会わせ、気になる点があれば、指導してもらう狙いで、わざわざ自分を使者にしているのだろう。しかし、最早長老から学ぶことはない。戦士の技量も、王としての威厳も父や叔父たち、そしてアレクサンダー大王から学ぶべきことだ。

 門番が一人気だるそうに立っている。断りもせず、当然のように門をくぐる。門番は王子の存在にはっとして、慌てて会釈をした。これが外敵の侵入も警戒すべき城門の門衛であれば、その場で気合を入れなおすか、解任しているところだ。大声で挨拶されたり、入口すぐの応接の間で待たされるなど畏まった対応をされては困るので、兵士の気の緩みは期待していたことだ。そのおかげで門番以外には気づかれずに長老宅に入りることができた。

 廊下を奥に進みながら、1か月前に娘が初めて都市にやって来た時のことを思い出していた。娘は二度目の来訪だと言っていたが、王子にはとっては初めての出会いであった。同じ程度に美しい娘は部族内にも何人もいるが、自分の言葉ではうまく表現ができない彼女の魅力にくぎ付けとなった。他の女たちはみな自分の前では家畜のように従順であったが、この娘には野生の牡鹿を感じた。娘が挨拶を終えて先に退出した後、付き添いで来ていた娘の部族のドルイドの長が、娘の父の伝言を披露した。

「我妻をお贈りいただいたように、わが娘をお贈りします」

 まだ妻を娶っていない年若の叔父もいるが、この娘を娶るのは当然自分だと王子は思った。なぜか娘は自分の師でもあるドルイドの長老から毎朝講義を受けている。時々その様子を見に行った。自分には死ぬほど退屈であった講義だが、娘は嬉々として受けているようだ。娘が何か必死に考え込んでいるところ、何かを思いつき、はっと目を見開く様子を楽しく眺めていた。長老は娘の魅力を王子に見せるため、実は講義などしておらず、娘が喜びそうな面白い話をしているだけでないかとさえ思った。父からは、

 「まだ手籠めにしていないのか」

と聞かれ、いつまでも鑑賞を楽しんではいられないと少し焦りを感じ始めた。しかし、一度交わってしまえば、この娘も他の女と同じように家畜のように大人しくなってしまう気がして、なかなか行動に移せなかった。牡鹿は森に何匹でもいるので、狩っても、また別の牡鹿を狩る楽しみがある。しかし、このような娘はめったにいない、もう二度と出会えないのではと思えば、もう少しその勇ま美しい姿を楽しみたかった。とはいえ、叔父に先を越されるのは嫌だ。

 娘が寝泊まりしているという長老の孫娘たちの部屋には入ったことがないが、どこにあるかは見当がつく。それらしい部屋を見つけ、その戸口に立ち、中を覗き込んだ。娘が一人壁にもたれ、眠っていた。気づかれないよう、狩りで獲物に近づくように気配を消し、娘に近づいた。娘は眠ってはおらず、何か考え事をしているようである。胸の前で軽く組んでいた両手首を掴み、娘を床の上に押し倒した。きっと見開いた娘の両眼に驚きだけでなく、怒りの色が見えたことが王子には意外であった。押さえつけられた腕をもがき必死に抵抗してくる。自分が娘を抱く意思を示せば、素直に従うと想定していたが、娘は拒絶の態度を示している。

 (こういうのも悪くない) 

ならばと、娘の左腕を押さえていた右手で娘の頬を叩いた。これで大人しくなるだろうと思ったら、娘がさらに怒りを込めて睨んできた。

 「離れろ、獣め」

 王子にとっては予想もしなかった娘の強い抵抗だったが、それが王子自身も自覚したことがない衝動を呼び覚ました。嫌がる娘を見て欲情が一気に高まったのだ。今度は両手で交互に、先ほどよりさらに強度をあげて娘の両頬を叩いた。さすがの娘も少し意識が飛んでしまい、抵抗がなくなった。その隙に王子は娘の衣服を剥ぎ、露になった胸に顔をうずめた。しばらくその柔らかさを楽しんでいると、娘が意識を取り戻す気配がした。どんな表情をしているかと胸から顔を上げた刹那、左目に強烈な痛みを感じた。

 「ぐわっ」

思わずうめき声が漏れ、両手で左目を押さえた。その隙に娘が王子の体の下から這い出して、部屋から飛び出していくのを右目で捉えた。しかし、目の痛みですぐには追いかけられなかった。


 午睡の時間は、家族の者でも遠慮して部屋の前さえ通らない。慌ただしい気配で眠りを覚まされた長老は、不機嫌になることはなかったが、意外な思いで目を瞬いた。引き戸を開け放し、若く美しい弟子が駆け込んでくる。

 「長老、助けてください」

両の頬を腫らし、破れた衣服を腕で隠している様子を見て、すぐに事態を理解した。

 「王子か」

 「そうです。部屋で休んでいたところ、いきなり襲われました」

 王子が時々娘との講義の様子を盗み見に来ていることには気づいていた。また、娘の父が娘をこの都市に送って来た理由が、娘のドルイドの修業というよりも、王子か他の王族の誰かに娘を娶ってもらうためであることは、娘も承知していると長老自身も当初は思っていた。しかし、1か月寝食をともに過ごすことで、この娘は父親の意向は露知らず、望んでもいない気がしてきた。一度娘に確認しておかなければと思いつつ、娘の気持ちを知ったところで、結局は娘の思いなど部族間の約束には影響を及ぼすものでないのだからと、長老には珍しく気になることを後回しにしていた。王族に嫁げば、この都市に住み続けることになり、安心して講義や問答も続けることができる。この娘ならば、子を産んでもその好奇心の強さや情熱が失われることはあるまいという楽観もあった。

 胸を隠す娘の右手に血が付いており、長老は娘が抵抗する際怪我をしたと思った。

 「手の怪我は大丈夫か。ところで、王子はどこに」

 その時、開け放たれた戸口に王子がその姿を現した。

 「長老、午睡を妨げて申し訳ありません」

 王子が堂々と部屋に入ってくるのを見て、娘はさっと長老の背中に隠れた。王子は左目を閉じており、目から出血もしている。

 「その目はどうした」

 嫌な予感をしながら長老が王子に尋ねる。

 「戦士で目や腕をなくした者はたくさんいます。私もこの程度の目の痛みは全く問題ありません」

 指を目に突き刺しても、これほど血は流れない。長老は振り返り、背後にいる娘の手を取った。その手には琥珀が握られている。

 「これで殴ったのか」

 長老の問いに、娘は悪びれず頷く。

 「気にしないでください。私も不意を突かれ、驚きましたが、そもそも私が彼女を驚かせてしまったせいですから」

王子は虫にでも刺された程度の様子だが、そんなはずはないと、長老は立ち上がり、王子の左目の様子を確認する。王子は長老が診察しやすいよう跪いた。

 「これは」

 長老はため息をつく。目の状態はかなりひどく、おそらく王子の視力は戻らない。悪い予感が当たってしまった。もっと早く娘の気持ちを確認し、うまく導いてやれば、最悪の事態は防げたかもしれない。当事者である王子も娘もまだ今起きたことがこれからどれほどのことを引き起こすか気づいていない。長老は二人の前途ある若者が先ほどまでは確実に手にしていた明るい未来の一つを台無しにしてしまったこを嘆いた。そして、自分の夢も潰える覚悟をした。

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