鎧を着た獣たち カピバラのソルの場合

@takrum

第1話


「やっと見つけた・・・ソル・・・」


その美しいフェレットの獣人は長い吐息と共にそう言った。

その脳裏には長い旅路の苦労の思い出がよみがえる。


そのフェレットの背後には数人の獣人たちが付き従っていた。

どの獣人も歴戦の強者だ。

その内の一人、シロサイの獣人が言った。


「まさか、あのカピバラが今や地上最強とはなあ・・・」


その言葉にライオンの獣人が応える。


「・・・この俺を差し置いてな。許せん。今日、今ここで、その称号・・・奪い取ってくれる!」


仲間たちがこれから始まるであろう苛烈な戦いを前にして緊張感を高めている。

フェレットの獣人は視線の先のカピバラの獣人を見つめ、呟いた。


「必ず取り戻す・・・」


その言葉には強い決意が込められていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る