その後のことは正直覚えてません ※乙喜実視点
「では先程ぶりに」
「な、なにを……するおつもりで……?」
「安心しろ。食いも噛みもしない」
「で、でで、では……?」
「んべぇ〜」
な、舐めるってことですかァ!!?
「ちょ、ちょま――んむぅ!?」
「ふぅーっ、んれろ」
い、いやぁああああああ!? し、舌が! 躊躇いない動きで動き回るぅ!
「ん、んむっ、ぶふっ!?」
って、ていうかし、舌太っ。なんでこんな口いっぱいになってっ!? い、息しづらい……っ。
「ぷはぁ!」
「んばぁはっ! げほっ! げほほっ、おっほっ!」
「むふぅ〜。やはり悪くない」
「はぁ……はぁ……」
お、終わり? さっきいっぱい血とか舌食べたから今はこのくらいで良いや的な?
「ご、ご満足いただけ――」
「あむ」
「んむぅ!」
てなーい!
「じゅるっ。じゅりゅうぅ。ちゅじゅっ。じゅじゅぅう」
「!?」
す、吸われ……っ。しかも今度は舌が細長くなってる? 私の舌に巻き付いてウネウネして……へ、変な感覚っ。き、きしょい!
「ちゅるっ。じゅるりゅっ。むりゅっ」
「んっふ。ぷふぅ。んぶ」
い、息はできるけど……なが、長……いっ。体も腕が巻き付いて動かせないし、かといって試験の時みたいに頭……を飛ばすわけにもいかない。命の危険がないのに……………………入寮したばっかの新居を血みどろにしたくない!
い、いっそ噛んでくれたほうがこっちも覚悟が決まったのにっ。これじゃあ我慢のほうに意識が傾いたまま動けないよ!
「んむぅ。ふぅ」
「!!?」
え、ちょ、ど、どこ触って――。
「んぴゅう!」
「!」
へ、変な音出ちゃった噛んじゃった!
お、怒ってたり……し、しないか……な……?
で、でも急に服に手入れて……そ、そんなとこ触るほうが悪いっていうのが私の言い分と言いますか。そんな貧相なの触ってなにが楽しいのかっていう……。
「むふぅ〜♡」
あ、あれ? なんか……熱っぽい気配が――。
「じゅるるるりゅりゅりゅるるるりゅるるるっじゅるるりゅりゅりゅう!」
「!!?!?!?」
激しくなっちゃった!!? なんでぇ!?
って、ちょっと!? 胸っ、そんな、ぁ、あっ!
きゃあ!? そ、そこは駄目ですって!? しゃしゃしゃ、しゃしゃれになりませんってぇ!!?
「んぉ!!?」
あ、やばっ。し、舌が喉まで……っていうか鼻突き抜けて右から左へ……。
ほ、本気で息がっ。下半身の感覚とかどうでも良くなるくらい苦し……。
あ、あれ……? これって命の危……機……?
だ、だめ……ぼーっとしてきた……。
めのまえもくら……く……。
「じゅるる――ん? キミ?」
「…………」
「…………………………まぁ、いいか――あむ、じゅりゅりゅりゅ」
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