第56話 霧の鬼2(改訂版)

 たけるは鈴鹿すずかと街を回ることにする、もちろんカメラマンも一緒である。

 たけると鈴鹿は鬼の気配を探るが鬼気は感じられない。

 日は暮れ、夜になる、3人は夕食を食べながら相談する。

 カメラマンが2人に言う

 「行方不明の現場を当たったらどうでしょ

  うか。」

2人はその意見に賛成するが、行方不明の現場が分からない。

 カメラマンがディレクターに電話する。

 しかし、この街の中で消えたことぐらいしかわからない。

 たけるたち3人は仕方なく、街を回ることにする。

 そして、夜11時頃、たけると鈴鹿は鬼気を感じ取る。

 2人は走り出しカメラマンが後を追う。

 行先には、濃い霧が立ち込めている。

 たけるは呪われた鬼切の刀を呼び、霧の中に入る。

 しかし、鈴鹿は立ち止まり、たけるに

 「霧に入ってはだめよ、霧から出て。」

と言う。

 たけるは霧の中に入ると、鬼気はすべての方向から感じる。

 そして、頭のない男が倒れているのを見つける。

 たけるが近づくと突然、手刀が彼の心臓めがけて繰り出される。

 彼はかわすが手刀で左腕を切り落とされる。

 たけるは後ろに飛び霧から抜け出す。

 すると霧は消えていく。

 歩道には、たけるの左腕が落ちているが、倒れていた男の姿はない。

 鈴鹿が彼の左腕を拾い傷口をつけるとしばらくして左腕は元通りになる。

 たけるは驚く、鈴鹿は言う

 「鬼の血のおかげよ。」

 「霧の中からとっぜん手刀が襲って

  きた。」

 「霧全体に鬼の気配があったわ。」

 「霧対策が必要だな。」

たけるはこのままでは勝てないと感じる。

 この後、たけるたちは鬼に会えないまま1週間を過ごす。

 この間にも行方不明者は増え続ける。

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