第23話 鬼食い1(改訂版)
妙齢の女が街を歩いている、服装は地味だが妖艶な雰囲気を醸し出している。
若い男がお茶に誘おうと声をかけるが、女の気配に気おされてしまう、女は何事もなかったように立ち去る。
小学生の下校時間になり、小学生が街を歩きだす時、女は1人の小学生に目を付ける。
そして、女はその子供に気づかれないように後をつけだす。
子供は家に帰り玄関の鍵をかける。
女はその家の玄関まで来ると
バキッ
と大きな音を立てながらドアを開ける。
鍵のかかっているドアを力任せに開けたのである。
物音に子供の両親と子供の3人が玄関に来る。
玄関には妙齢の女が微笑みながら立っている
「なんですかあなたは。」
「鬼が家族ごっこなんて、それも小学校に
通っているの、面白いことしているの
ね。」
「人間の分際で何を言う。」
女は笑い出す。
両親と子供の3人は体が肥大化を始めこぶだらけの体に頭に角が生えた姿を現す
「あんたたちには、その方が似合っている
わ。」
女は笑いながら言うと神速で1匹目の鬼の前に立ち、手刀で鬼の心臓を貫く。
鬼は一撃で倒れる。
女は右手についた鬼の血をうまそうに舐める。
残った鬼の1匹が女を捕まえる、首を掴み女を
女の形相が変わる目の瞳は金色に輝き、額には2本の角が生える。
そして、捕まえていた鬼の両腕を握りつぶし、手刀で鬼の首をはねる。
残った鬼が逃げようとするが女の鬼は神速で鬼の前に回り込み逃げ道をふさぐ。
そして、女の鬼は、鬼の足を払い、倒れた所を馬乗りになり、腹を裂き、内蔵を引きずり出し食べ始める
「ぎやあぁぁー」
生きながら内臓を食べられる鬼が叫び声をあげる。
しかし、女の鬼の食欲は止まらない。
叫び声は聞えなくなる。
1匹の鬼の内臓をたいらげた女の鬼は
「3匹も食べたら太ってしまうかしら。」
と言うが残りの2匹の鬼の内臓も食べてしまう。
異様な叫び声がしたという通報で警察が駆けつけるが、警察官が見たものは、3匹の内蔵の無い鬼の死体である。
女は何事もなかったかのように街を徘徊する。
女はもう何匹もの鬼を食べてきている。
女は美貌と理想的なスタイルを手に入れており、人間だったころの面影は残っていない。
女は指名手配されているが手配写真とは全く違う顔つきになっている。
こうして
だが、鬼の内臓の味はどれもさほどかわらない。
赤頭圭子は、悪路王の内臓を食べてみたいと思うが既に倒され叶わぬ願いである。
上等な鬼の内臓を思い浮かべる。
特別な味がするかもしれないと考える。
上等な鬼・・・
圭子は、ある鬼を思い浮かべる。
逢神と一緒にいた鬼姫。
鬼なのに人間の味方をする鬼。
圭子は、いつも逢神と一緒にいる鈴鹿を次のターゲットに選ぶ。
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