17話 方針ぎめ

俺たちはそれなりに美味い飯を食って宿の部屋に戻った。


「アダレト、さっきの飯は美味かったか?」


「はい、オオガ様、美味しかったです。」


「そうか、それはよかった。」


「一つ聞きたいのだが、」


「はい?」


「この世界で自由に街と街を移動できる職業とかはないか?」


「商人と承認冒険者 ぐらいしか知らない。

オオガ様は知らないの?」


「ああ、あいにくそのような教育は父上からされなくてね。」

俺はとっさの嘘で誤魔化した。


アダレトは何故か今日は俺に対しておどおどしていない。


「アダレト俺のことをどう思っている?」


アダレトは黙って考えている。


(嫌われてはいないはずだ。)


「えーと 私はオオガ様のことは

私でも心優しい人だと思ます。」


(嫌われていないようだな、よし)


「そうか、どうもな」


「あ、そうだアダレト、お前は俺の助手であって奴隷ではないぞ、好きに行動して良いからな。」


「はい」


アダレトは何もしなかった。床の上に縮こまって座っていた。


(本当に俺の言っていることわかっているのか? まあ良いか

そんなことより、商人か承認冒険者しか街を行き来できないのか。

んー俺には商人の才能は無いから商人は無理だが、

承認冒険者はいけそうだな。

よし、明日、承認冒険者とやらに応募しよう。)


「アダレト、俺はまた寝る荷物の警護を頼みたい できるか?」


「はい、わかりました。オオガ様」


「あ、そうだ アダレト、警護と言っても異常が起きたら俺を起こせばいい、いいな?」


「はい」


俺はまた寝た。


〈あとがき〉

作品を読んでくださりありがとうございましす。

できれば作品の応援、レビューなどをしてくださると助かります。


注意 (訂正の報告)

今までアダレトの名前をアデリトと表示していました。すみません。正しくはアダレトでお願いします。 以前の作品の方も今日4月6日中に直します。

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