始動編 第一章

元世界 一話

『閣下起きて下さい』


俺は顔の上に乗せていた本を取られた。


(なんだ?)


青い太陽の光を顔面全体であびる。


エドリックは不機嫌そうに、不安そうに俺を見ていた。


(エドリック怒ってるな、流石に寝過ぎたか、、、、よし行くか)


俺は起き上がり、

エドリックに向かって言った。


「わかったよエドリック、さあ天皇陛下に会いに行こう。」


そして、

俺はエドリックを置いていって5メートル先のドアの前に一瞬で移動する。


『閣下お待ちを』


それに慌ててエドリックはついてきた。


俺はドアを開ける。


俺とエドリックは通路を雷のように素早く、誰にも気づかれないよう猛スピードで移動していった。





煌びやかな扉の前で足を止た。


女軍人が、俺たちが急に現れたのを見つけ、


「あ、閣下こんな所にいたのですか、さあ、この軍服を着てください。もうすぐ閣下が入場する時間です。」


女軍人が俺に煌びやかな軍服を渡す。純金の勲章と首元には大きな宝石をつけたボタンがある。


そして、俺は渡された軍服をゴム性高機能スーツの上にはおる。


「お似合いです。閣下」


「そうか、だがもう少し軽いのはないか?これでは戦えん」


女は納得しつつも「ですが、」


「もう良い、これで良い。」


俺は諦め、そのまま大きく、煌びやかな扉の前に立った。


俺と同じように煌びやかな服をした近衛兵2人が門を押す。


「オオガ、ベッツ様ご入来!」横にいた軍人が大声で言った。





そして俺は中に入る。


エドリックは安心した様子で俺が中に入るのを見ていた。


部屋は金と宝石だけで彩られている。


俺の横には大勢の軍服姿の軍人やスーツ、白衣を着た人がいる。


俺の前には豪華な椅子に座った1人の白髭を生やした男がいた。その後ろにとてつもなく大きな機械があった。




そして

俺はその椅子の前で跪く。


その様子を見た白髭の男が口を開いた。


「オオガ、ベッツよ

そなたに命令する。本日、宇宙暦3199年11月23日より、そなたは異空間転送船に乗り異空間探査を開始せよ。そして異空間に存在する土地、資源を制圧せよ」


白髭の男は横にいた女から日本刀らしきものを受け取り、


「そなたにこの剣を渡す、この剣はどのような状況であろうとそなたを守るであろう。 さあ受け取れ。」


俺は腕を伸ばし剣を受け取った。


白髭の男は俺に剣を渡して言った。


「さあ、いけ。そして異空間を制圧するのだ!」


俺は剣を持ち、数人の男に機械の中を案内され機械の中に入っていった。






俺は十数メートル細い通路を歩いて、椅子のある小さな空間に入る。

椅子に座った。



十数分後

天井のスピーカから音がし、

「準備ができた。カウントダウンを開始しる」


発進60秒前。

59

58

57

機械音で時間をカウントしてゆく

周りのパイプに何かが流れる振動を感じる

30

29

28

27

もう30秒もたった。俺は覚悟を決める。


(これでこの世界ともようやくおさらばかー。

一般人は死ぬ時は家族のことを思い出すらしいが、俺には家族なんていないし戦争しか思い出せないな。、、、、、、、、、、、、、

、、、つまらない世界だったなー。)

3


2


1

最後のカウントが聞こえた瞬間、惑星を飲み込むぐらい巨大な機械たちが轟音を上げた。



俺は意識を失う。冷たく、乾きっきた空気の中で。

惑星の上空では歪みが起こっていた。


〈あとがき〉

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