第18話 罠

「勿論わかってます。発言に対しても責任を取るようにします。それでいいですか」

「うん、いいわ。社会人としての第一歩みたいな感じになってきたわね。もうだらけた昔に振り返っては駄目よ。そのまま一気に突き進むのよ、いいわね」

「はい、でもしかし何か、一式3尉って自分の教育係みたいな感じがします」

「当然、出来るまではいくらでも育てるから、そのつもりでいなさい」


 一式と秋原がやり取りを重ねると、秋原も大人になってきた感じである。そこへ通信連絡が一式の元に入るのであった。どうやら基地司令からのようである。

「陸将どうしたのですか。緊急事態でしょうか?」

 応答する一式に対し、大場陸将は宇宙軍からコンタクトがあったとの連絡を入れる。付け加えて王女であるサラ・サンダーを、迎えに行きたいとのメッセージがあったと述べる。

「えっ、サラを迎えに来るって。自分たちが追いだしたのに?」

「よくわからんが、そのように言っている、何か罠な感じもするが、誘いに乗るかね? ご希望があれば力になりたいが」

 宇宙軍の動きに対し、信用が出来なかった一式は、こちら側も罠を張ろうと作戦を練った。その頃サラの所に専用機が届くのであった。

「わかりました。では一応その事をサラに話してみます」

「わかった。では健闘を祈る」

 

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