第2話 ロボットの運搬

「しかしまあ、銀河系のお星様だっけ? そう、宇宙軍がよくもまあ、こんな辺境な惑星である地球なんかに興味を持ったものだね」

 銀河系の宇宙軍が地球に侵攻すると宣言したその日、トラックでスーパーロボットを運ぶ部隊があった。目的は日本の安全を守るためであるが、銀河系の宇宙軍は既に中国大陸に進撃し、そして朝鮮半島にわたり、日本へ侵攻する機会をうかがっていたようである。

「銀河系のボスは、どうやら地球に興味を持ってくれているようだ。彼等が侵攻する意図があるという事は、地球にそれだけの価値があるという事ではないかな」

 ロボットを運ぶトラック部隊は、九州を目指す予定である。大陸からの進撃を抑える為に編成されたロボット部隊であるα隊が、その任務を担う事になるのであるが、その中に高校卒業を控えたばかりの秋原圭一がいた。秋原圭一がスーパーロボットであるゼロインフィニティのパイロットになったのは、全くの偶然であった。父親がゼロインフィニティの関係者であった為、そのポストに就く事が容易だったのである。

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