アルタとにやんこな子供達

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

第1話 始まりと出会い

「君たちは・・その猫耳に尻尾は?」見た事がない 初めて見る種族だった

少年は 驚きで 目をパチクリさせながら 問いかける


「はい!私 少し前まで 普通の猫だったですけど

魔法使い様に作られました」


「あの 私も・・です」


「僕は海の向こうから来たんです もういない 種族です

僕を参考に彼等が作られました」


数人の女の子の猫 もとい猫耳 尻尾の少女たちに

数人の男の子の猫? 皆 愛らしく美形ではある


「何でも 『販売用』とか らしく

奴隷商人が買い付けに来るからって 嬉しそうでした にゃん」


「はい?」


「よく分からないですが 数日前 魔法使い様は

急な病気であっさり・・」


「・・・」


「奴隷商人の人 怖そうなので 皆で逃げました」


「貴方様は 黒の貴族の御方ですか?

長い耳に 綺麗な黒髪ですね」



「魔法使い様は この世界の基礎知識が必要だからと

言葉とか文字とか 歴史とか 基礎知識とか沢山 『魔法玉』を使って

知識を 一気に頭の中に入れてくれました にゃん」


「お客様の夜の相手の方法とか・・にやん」


その言葉に 思わず少年 アルタの頬がピクピクする



「外道だな こんな子供に・・自分もまだ子供だけど

 誰だよ それ?」



「ラリアータ様と言われます にゃあ」



「・・・・・」がっくりと肩を落とすアルタ



「僕の師匠・・

あの人は前々から性格に問題があるとは思っていたよ 賭け事好きだし・・」




「僕も追われてるんだ 一緒にリュース公の領地まで逃げよう

あそこは安全な場所だ 僕の名前はアルタだよ」



「私はランタナです にや」薄茶の髪のキジ猫の少女


「ミリカです にやあ」白黒ブチ猫耳、尻尾の少女


「ララです にやん」茶色の猫耳の少女


「ミリンです にや」茶色の猫耳の少女


「あの・・リリアーネです に・・にやああ」

黒猫耳 尻尾の少女 青い瞳で どこか儚げで愛らしい



「僕はプッチです にやん」「僕はリンラです にゃあ」「アーテンです にゃ」


アーテンは オリジナルの海向こうから来た子供



それぞれ自己紹介



「荷物はそろってるみたいだね」


こっくりと頷く にゃんこな子供達



「じゃあ 行こうか」「はい」それぞれ声を合わせて一言



「アルタ様は どうして追われてるのですか?」



「僕は この黒の国の王 黄金の瞳のジェライア王に

殺されそうなんだ だから逃げてる」



「・・・ジェライア王は

やがて歴史に名を残す 狂王だ 


今でも その残虐非道ぶりは有名だけど


彼の孫の代 『最後の黒の王』であり 

火焔の王 火竜王アーシュで この国は終わる」


アルタの瞳がしばし 金色に変化して

そう呟くように 言う


「アルタ様の瞳の色が変化しました・にやん」


「ちょっとした予知の魔法の力だよ ふふ」


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