第267話
新しいスマホ到着!
最新話お待たせしました。
バカ○ぶしを使ったキャンプ飯から数ヶ月が経過した。
約束の1年までもう少し。
気がつけば俺も12歳になっていた。
エチゴヤを経由してフィリス(フィオナ先生)とは何度か手紙のやりとりをしながらお互いの近況を報告していた。
元クラスメイト達は俺が処刑された直後は大変だったと手紙に書かれていた。
自分達の不甲斐なさ、俺を救おうと動こうにも兵士達に見張られて動けなかった事、今まで信仰していた神殿があまりにも暴虐だった事。
もうこの国や神殿を信じる事なんて出来ない。
卒業後の進路も考え直したいとまで言っていたらしい。
フィリスはみんなを宥めるのに苦労したと、愚痴がこれでもかと書かれていた。
クラスメイト達は長期休暇を使いアオバ村へ墓参りに行ってくれた。
その移動にはエチゴヤも協力してくれたみたいだ。
アオバ村だった場所に作った慰霊碑の大きさにクラスメイト達は驚いたとも言っていたけど、俺らしいとも涙を流しながら笑っていた。
クラスメイト達はフィリスに頼んで慰霊碑に俺の名前を記してくれたとも書いてあった。
まだ生きている事を知っているフィリスからすれば慰霊碑に俺の名前を記入するのに抵抗があったとか。
エチゴヤの一族であるミレーヌさんが慰霊碑に向かって涙を流しながら祈っている姿を見て、ブリットさんやサイさんは俺が実は生きている事を伝えていない事もわかった。
あとは村の生き残りである子供達。
エチゴヤによって保護された後、集団で生活しているとのこと。
アオバ村の子供達専用の孤児院の様な感じになっているらしい。
そしてハルヒィさん……
孤児院の責任者になっていた。
時折エチゴヤから仕事を頼まれて、スキルを使ったあれこれをしてお金を稼いでいるみたい。
妹のメイガもすくすくと成長しているらしく、舌っ足らずだがよく話をするようになっているらしいが……
両親や俺が夢に出てくると会いたいと泣いていると聞いた時は心が痛んだ。
そして両親や村長、狩人のみんなについて。
あれからも精力的に探してもらっているのだが……
エチゴヤの情報網を持ってしても、足取りが全く掴めていない。
一応、両親の生まれ故郷であるエーミルダへも捜査の手を伸ばしているらしいが……
それらしき人物の情報は入っていないとの事だった。
俺もリオさんに頼んで探してもらってシーカリオンの国中を調べて貰ったが、それらしき人物は全く見つからなかった。
まぁ国中を調べるとなると膨大な魔力が必要らしく、しばらくの間リオさんの魔力タンクとして一緒に過ごしていた。
その時にいろいろイジられていたが……
思い出すのも恥ずかしいので割愛。
アヤトさんとの魔道具の実験に関しては……
何回あの人の家の実験室を破壊したのか、もはや数える気にもならない。
何度も破壊した結果……
通常の魔道具では考えられないほど、耐久性に優れた品の数々を売りに出すことが出来たので良かった。
アヤトさん曰く、過去最高の売り上げになりそうだと。
おかげで俺の魔道具にも改良が重ねられ、そう簡単には壊れない耐久性を手に入れた。
更に新しい魔道具も手に入ったので、今度使ってみようと思う。
そんなこんな生活をして日々過ごしていたのだった。
次回より新章スタートです。
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