第20話 東屋(あずまや)で

緑の美しい庭園の一角 東屋で 微笑む二人 そよ風はさやさやと音を立ている。

近くには蓮の花が咲く 澄んだ人工の泉もある 小さな噴水の水音


東屋(あずまや)で車椅子にのった姫君と執事に女官が話をしていた。

そこに私達が来たのです


「まあ マチルダ伯爵」愛らしい車椅子の姫が微笑む


「ご機嫌はいかがですか?マルガレーテ姫さま」


「え、今日は気分がいいの」微笑むマルガテレーゼ姫

「間もなくリュダス伯爵も来るわ」


「そうですか それで前に話していました エリナ嬢を連れてきました」

「エリナさん 来てください」「あ、はい」


「まあ 本当に私にそっくりね」嬉しそうに声を上げるマルガテレーゼ姫


「!!」驚いて声が出ないエリナ

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