未来の技術使いまーす。

パセラボ

第1話 未来

 「おーい、セトラフ。起きろー」

 俺は目が冷めた。

「いきなり寝たからびっくりしたよー」

 聞き覚えのない声がした。こんなことがあるのだろうか。セトラフは俺の名前ではない。もしかして転生したんだろうか。

「お前誰だ。」

 私は言った。

「どうしたんだい?私はセトラフの先輩だよw。頭大丈夫か?」

 いや、こんな先輩は見たことがない。私は転生したんだと思い、先輩に事情を話した。

「なぁ、いきなりだが、俺転生してしまったみたいだ。」

「いきなりどした?お遊びか?」

 笑われてしまった。

「いや、これは本当なんだ!。お前のことも知らないし何も分からないんだ!」

「なら俺の名前は分かるか?」

 名前を聞かれても俺には何もわからない。

「すまねえ、わからん」

「まじか。。。俺はレトロだ。」

 そして、色々話をした結果信じてもらうことができ、俺について教えてくれた。

俺は、セトラフで23歳ICT企業社員の男性だそう。そして、先輩の名前はレトロ、24歳男性だ。

 仕事を終え、レトロに俺の家を教えてもらい、帰った。帰って気づいたが、ここは異世界でも無さそうだ。前いた地球と似ている。(ていうか全然変わらない。)しかし一つ違うのが、近未来化していることだ。この世界では、どこを見てもビルで、車が空に飛んでいる。なんというか、レトロフューチャーな感じがした。

 家に帰ってまず驚いたのが、原子力発電室があることだ。この世界では、家で発電をするそうだ。なんだか原子力ときくと怖いイメージがあるが、この世界では安全性が高いらしい。まあ、良かった。

 そしてセトラフという男は、とても高級な家に住んでいた。昔の俺は貧乏でボロボロな家に住んでいたので、少し悔しかった。でも、よくよく考えたら、これからはセトラフは俺なんだし、ラッキーにも感じた。そんなことを考えていたら。ピンポーンという聞き覚えのある音がした。扉に行ってみると、レトロが立っていた。

「開けてくれ、お前はこの世界を知らないだろ。少し教えてやるよ。」

 まあ、俺もこの世界について知りたかったので、扉を開けて、招いた。

「なぁレトロ。一つ聞いていいか。この世界は何年なんだ。」

 俺はつぶやいた。

「この世界は、今2335年だよ。」

 レトロは陽気に話した。

俺は信じられなかった。うすうすは気づいていたけど、ここが未来だなんて。俺にはちゃんとした家族もいるのに、こんな未来に飛ばされたなんて考えたくもなかった。

「最初は驚くけど、多分なれるよ。」

 レトロは笑いながら言った。俺はそんな気にはなれなかったが、仕方がないと思い苦笑いをした。

 レトロにこの世界について色々教えてもらった。さっき言ったとおり、ここは2335年の未来だ。すべてが自動化され、古き良き時代は2034年に終わったそうだ。そして、原子力が一般的に使われているそうだ。2065年に原子力の安全性を高くしたそうだ。

 まあ、色々心配なところはあるけれど、転生したのなら仕方がない。思う存分にこの世界で遊ぶぞ!。

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