『全世界海陸空生物連合』

『全世界海陸空生物連合』

　　『これは、フィクションです。』

　あるひ、やましんは、ねこママに呼び出されました。

　行ってみれば、ごき軍団、ちゅう軍団、のら猫軍団、わん連合、やすでむかで協会、へびさん連盟、たまむし協議会、からす軍団、はとぽっぽ平和連合、とりさん協会、なめくじ団体協議会、さらに、ガラスケース内の、金魚ふな共同体、などなど、とにかく、このあたりのあらゆる生物連合体が集まって、大きな液晶ディスプレイを囲んでいました。

　『やましんは、来賓にゃんこ。人類代表にゃん。』

　『またまた、なにを、やるつもり？』

　『最近、人類の横暴が目に余るにゃんこ。このままでは、ちかく、滅亡しそうにゃん。われわれが、巻き添えになるのはごめんにゃん。しかし、陸と空の生き物は、接点があるにゃんが、海のなかは、難しい、』

　『ふんふん。川の中は、にゃんこ、くまさん、も、かき混ぜるよな。』

　『ま、にゃ。そこで、そうした、小さな接点を使い、ついに、くじらさん、いるかさん、らっこさん、ジュゴンさん、マナティーさんとか、海の哺乳類、そうして、さめさんなどの、お魚さんたち、いか、たこ連絡協議会とか、深海魚大協会、もちろん、なまこ組合なんかとも、ついに話がついて、『全世界海陸空生物連合』が成立するにゃんこ。でも、人類は、狂暴だし、滅亡しそうだにゃから、排除。これから、海中と空の会場と、オンラインでつないで、設立総会が始まるにゃ。はい、来賓席にどぞにゃ。』

　やましんは、胸に、ばらのわっぺんを、ママに付けてもらい、カウンター席にすわりました。

　なんと、不思議が池の幸子さん、死神ももさん、が、私立地獄代表の来賓。

　そこに、神々しい神様やら、名高い地獄の悪魔さんやら、よくわからない存在も入っていますが、こちらも、みな、来賓で、かなり、居心地悪そうです。

　『司会は、みんくくじらたろうさん。議長は、しゃち大将。さあさあ、はじまるにゃんこ。会長は、たぶん、ざとうくじら事務総長に、決まるにゃ。』

　まさに、歴史的瞬間というべき、とき、だったのです。

　しかし、面だった人類は、戦争の対策で、ひたすら、一生懸命でしたから、だれも参加せず、また、なにもしりませんでした。

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　　　　　　　　　　　　　おしまい