第49話

【王国歴999年冬の月70日】


 朝までじっとしていたら、元気になった。

 だが、俺が普通にダンジョンに行こうとすれば怒られて止められるだろう。


 正直、ダンジョンの6階は怖い。

 だが、6階ごときでビビッているようじゃいけない。


 状態異常対策はした。

 更に装備も強化した。

 スケルトンは常時出しておく。


 今やっと簡単に魔石を貯められる状態が整った。

 やれる事がいっぱいある。


 ジョブチェンジとシスターの勧誘がまだだ。

 昨日のスキル統合でスキル枠に余裕が出来た。

 漆黒装備セット2000万魔石に使い100万魔石もない。

 金も貯めたい。

 エロ禁止の予定だったが、ジョブチェンジはする。


 方針は決まった。

 俺は、気配を消してダンジョンに向かった。

 やる事を減らしていこう。


 あまり考えすぎるとオーバーヒート状態になり、過労になる。

 だから、意図的に考えずただ魔物を狩る状態を挟んでいこう。


 考えるモードとただ魔物を狩るモード2つを使い分ける。

 今は無心で戦う。

 

 戦いにおいては理性じゃなく感覚をもっと使った方が俺は強い気がする





【ダンジョン6階】


 俺は魔物を狩る。

 魔物の巣を襲撃し、ボスを倒す。


 そして、奴が現れた。


「よお!ダミーファック!」


 俺はダミーファックと対峙する。


 そして戦う。


 ダミーファックが触手を伸ばしてくる。

 その触手の鞭に合わせてカウンターを発動する。


「月光!三日月!斬月!」


 俺の体が月の光のように淡く輝く。

 攻撃力がブーストされる。


 そして三日月で斬撃を食らわせる。

 更に斬月で近距離の強力な一撃。


 ダミーファックに十字の大きな傷がついた。

 更に通常攻撃の連撃で一気にHPを削る。

 

 ダミーファックから状態異常の霧が出るが、無視して攻撃を続ける。

 状態異常は効かない!

 ダミーファックがステップを踏んでも俺は張り付くようについて行く。

 攻撃を続ける。


 そして月光の効果が切れる前にアーツスキルを発動する。


「三日月!斬月!」


 ダミーファックが倒れる。

 武器を変えてからあっさり倒せるようになった。

 異常耐性も効いている。

 スケルトンは動きが俺の速度に遅れるが、追加の敵が出て来た時用のお守りだ。


 俺は6階をうろうろと動き回り、ダミーファックへの恐怖を打ち消すようにダミーファックを倒していった。


 体の調子がいい。

 思考がクリアだ。

 ダミーファックの動きが遅く感じる。


 


「ダミーファック!10体目!」


 俺はダミーファックを何度も倒した。


『きゅうのLVが7から8に上がりました」


『能力値上昇の効果が+200から+300に上昇しました』


 きたーーーーー!!

 今まで能力値が上昇しなかった。

 だがやっと来た!


 きゅうの能力値上昇は1つの項目に250までしか振れない制限がある。

 250は敏捷に振って、50は迷う。


 体力を上げてしぶとくなるか。

 魔力を上げてMPを上昇させるか。

 技量を上げてクリティカル率を上げるか。


 魔力に振ろう。

 やられる前にやるが基本だ。

 死ぬとしたら今はボスだが、一気に倒せば怖くない。

 相手が何かする前にハメ殺す。

 刀スキルを5回多く使えるようにする事で、すぐに倒す作戦だ。


 何か追加でスキルを取るか迷ったが、特に危機的な状況にはなっていない。

 ジョブチェンジに備えて枠は空けておこう。


 俺は6階で魔物を狩りに狩った。

 そして教会に向かう。




【教会】


「まあ、こんな夜になってから来るなんて。よく分かりました。シスターちゃんと寝たいのですね」

「ちょ!今日は違う用事です」


「男が女を抱かないなんて!意味が分かりません!神への冒涜ですよ!」


「話を聞いて欲しい。1000万魔石でシスターちゃんをファルナ様に協力させたいんだ」


「話は分かりました。すぐに呼びましょう」



 シスターちゃんが俺の元に駆け寄る。


「ついに、私を貰ってくれるのです?」


 シスターちゃんが俺の手を握った。


「いや、そうじゃないんだ。ファルナ様に協力して欲しい」

「それは、私を貰ったうえでハヤトさんが命令すれば良い事なのです。ご主人様の命令なら聞くのです。ですが、協力は嫌なのです」


「えーーーー!!」

「2人とも落ち着きなさい。ハヤトさん。この世界ではシスターちゃんの言う通りにするのが礼儀ですよ。大丈夫です。シスターちゃんの人間性は私が保証します」


「他の方で協力してもらえる方は居ませんかね?」

「居ません!シスターちゃんを貰いなさい!」

「あれ?俺怒られてます?」


 話は進まず、謎の講習を受けさせられ、複数のシスターに囲まれる事態に発展した。


「貰わないなんてシスターちゃんが可愛そう!」

「あなたは勘違いしています!この世界ではハーレムも大丈夫ですよ!」

「何度も抱き合って私を捨てるのですか!?」


「え、ちょっとみんな落ち着こう」


 俺は頑張った。




 結果。


「シスターちゃんを貰います。1000万魔石を寄付しますね」


 シスターちゃんが俺に抱きつく。

 周りから祝福される。


 教会をで出る時、籠から花びらを蒔き、まるで結婚式のように場を後にした。

 夜だが、聖魔法で道をライトアップしてくる。

 そういうのやめて欲しい。

 俺はうさぎ亭に戻る。





 うさぎ亭に戻ると『心配した』と皆に怒られた。

 そしてシスターちゃんとの経緯を話すと、ファルナが感動して涙を流した。


 シスターちゃんを貰ったことで、シスターちゃんの生活さえ保障すればシスターちゃんが無料でジョブチェンジとスキル入れ替えまではしてくれるようになった。


 もっと上の儀式はMP不足で出来ないようだ。


「ハヤトさん、そろそろジョブチェンジが必要だと思うのです」

「そう、だな」

「では、ベッドに行きましょう」


 シスターちゃんは、俺の求めに必死で答えるようにベッドの上で頑張り、その日シスターちゃんは気を失った。


 俺は、聖魔導士になった。









 あとがき

 コメントを読み、確認した結果、カクヨムに過激な描写の投稿するのはやめておきます。


 根拠について

・どこが何で悪いのか分からないまま指摘されるし、期間内に直せなければこの作品は公開できなくなり、二度とみんなに見て貰えなくなります。

 死の宣告状態ですね。

・公開停止になり退会した方の作品を見ても原因が分からない。というかその作品は淡々とした作風で、生々しい描写は見当たらない。

 これアウトなら他のカクヨム作品もアウトでは?と思います。


 僕がやりたかったのは、少年漫画のお色気枠のように、限られた中で最大限の表現をする漫画家のような事でした。

 執筆する側になってみると、あの方たちが、どんなに苦労しているか分かりカッコよく見えたのです。

 チャレンジするなら、運営の対応が大事になりますが、現状厳しい様です。


 執筆者としては、限られた規制の中、描写の手札を多く持つほうが、ワンパターンにならず、皆に読んでいただける作品を作れるようになりレベルアップ出来ると考えていましたが、レベルアップ以上のリスクがあるようです。

 そして1回アウトになるとブラックリストにのるっぽいです。


 レベルアップの方向を間違えました。

 運営の行動を考えると、この方向のレベルアップは首チョンパのリスク案件です。

 死ぬかもしれないけどレベルアップはちょっと違うと思いました。


 誠実で丁寧なコメントに感謝します。

 ではまた!


 

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