第14話

「ふぅ…疲れた」


何が疲れたって?

さっき俺は転生の際に与えられた、このバカ広いにも度が超えているリベルダ領土の確認しに一歩ずつ足を踏み入れていたのだよ。

何たって東京ドームが何百個分だよ!?って言いたくなる広さだったし。

良く5万年間もそのままって凄いよなぁ。

で、確認する際、飛行魔法で飛んで行けよ?って思うかも知れないが、最初だし、自分の足で確認しないと意味は無いだろうからね。

魔王だからとここだけはどうしても手は抜けられないさ。

ん?魔王としてのスペックというか技量を確認しろって?

あー…確かにそうだよな。

スペック確認って大事だよな。

………って誰に向かって言っているんだ?俺。


「自分自身に能力分析ってどうなんだろうか…。コレってどんな魔法なのか分からないが、俺のいた国の言葉でいいよな。さっき使っていた召喚魔法や浮遊魔法は異世界読みしないまま、日本語のままで使えたし。能力分析だから…ああ。面倒だ。そのままでいこう。“能力分析”」


≪能力分析≫

名前:シリウス・リノベイション

前世:山田爽太郎

性別:男

種族:魔族

聖龍歴:100000年6月5日

スキル:痛覚無効、毒無効、麻痺無効、沈黙無効、石化無効

オマケスキル:不老不死、絶対味覚、イケメンボイス

魔法:召喚魔法、浮遊魔法、飛行魔法、分析魔法、生活魔法、創造魔法、瞬間移動魔法、色魔法、変身魔法、精霊魔法、治療魔法、蘇生魔法

-能力-

レベル:9999+α

HP:絶対に何が何でも死なないので、安心して下さい。

MP:一日に何度も使えるので、便利です。

攻撃力:神の領域です。手加減を覚えましょう。

防御力:何も受け付けません。

魔法力:神の領域です。マジで手加減を覚えましょう!

魔法防御:何一つ受け付けません。

敏捷性:本当に魔族なんですね。速過ぎて目に追えるかどうか。

器用さ:とりあえず、センスはないと言えるでしょう。


「…何コレ?数字じゃない。レベルも+αって何?+αって…!?スキルの下なんだが、オマケスキルって…ユニークスキルとかじゃなくオマケって…!?」

うーーーーーん。

どっかの異世界系の話で似たようなステータスを見たような。

うーーーーーん。


「とりあえずだ。深く考えるのはよそう。明日からスライムの生成をしていこう(生活魔法と色魔法って何?って思うけど)」


それに俺、余りモンスターの種類は知らないからなぁ。

幻獣辞書でも召喚してそこから何種類か作っていくとするかな。

余り数も多すぎてもちょっとだし。

まあ、調子に乗って色々と作り過ぎてしまうかも知れないけど、そこん所はご愛敬ってことで、色々と生成していくとしようかね。






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