第5話
えーっと…俺を含めると残り5人って所だな。
あー…長いようで短かったな。
『4代目魔王アリシア・リノベイション(女)、転生種族は魔族、転生日は聖龍歴40000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるジャパニーズ・キャッスル、転生特典は今度こそ魔王と勇者の戦いは終止符へ、プレゼントは次回の転生は何もかも忘れて平穏に』
「はぁ?次回は何もかも忘れて平穏に人生?絶対に忘れないよ!あたしは人間共にはあたしの受けた報いを知るべきなんだ!異世界で力の思うままに魔王として振るってやるよ!異世界の人間だろうと知ったこっちゃないね!」
なんかこう…さ?
前世で相当と嫌な思いをして来たんだなと思う、可哀想な子が魔王として転生したぞ?
でもな?今度こそ終止符と同時に次回の転生は何もかも忘れて平穏にって…忘れることって出来るのか?分からないけどさ。まあ、他人の人生にどうこうと突っ込むべきではないな。
って4代目魔王ってことは…?
残り4人ってことは…?
『3代目魔王ユリウス・リノベイション(男)、転生種族は魔族、転生日は聖龍歴30000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるジャパニーズ・キャッスル、転生特典は勇者ご一行と相討ち、プレゼントは新たなる人生で安らかに』
何だかもう…特典とプレゼントは、雑になって来たな。
ってことは、俺は一番最後だから余り期待はしない方がいいんだろうなぁ…。
さっきの子と同様に前世で嫌なことが遭ったんだろうなと感じだったし。
『2代目魔王グレイズ・リノベイション(女)、転生種族は魔族、転生日は聖龍歴20000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるジャパニーズ・キャッスル、転生特典は絶対なる力と暴走、プレゼントは夢を大事に』
いや、もう…マジで何?
プレゼントは、次回の転生は平穏に歩めって感じだよな。
俺は特に前世で嫌な思いは………あるっちゃるか。
濁声で余り相手されなかったなぁ…。
せっかくと今の職場は、居心地が良かったんだけど、最期は刺されるとは思いもしなかったし。
というか、3人連続とジャパニーズ・キャッスルが転生先って…?
うーーーーーーーーん。
何ともまあ、センスのない名前の城だな。
って俺も人のことは言えたモノじゃないけどな…。
『初代魔王ヴァレス・リノベイション(男)、転生種族は魔族、転生日は聖龍歴1年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるリベルダ領、転生特典はカリスマスキル、聖徳太子の心得、プレゼントは異世界魔法入門書+魔物生成書』
ん…?初代魔王の特典とプレゼントは意外とまともだ。
それに意外と良い人っぽい人が魔王って…?
それはそうと…とうとう俺の番がやって来た。
『どうぞ引いてください♪』
ススッと俺は目の前にいる、ぼやけて相手の姿は見えないものの、何度も聞いていた、その声に言われるままに≪抽選BOX≫と書かれたモノに手を突っ込んでみた。
体?そんなのは、前世の体のままちゃんとあるぞ?
そういえば、石とか草って前世の姿というよりも人だったときの姿だったような。
というよりも今までさ?
良く日本・世界・種族・その辺・勇者一行・魔王ってバラバラにならずに引いていったよな。
なんか仕組んでいるんじゃね?と思いながら、俺が最後にも関わらずとゴロゴロと入っていた。
ええい…ここで迷ったら、駄目だ。
と俺は思いながら、抽選を引いてみたのである。
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