第4話
気が付くと、終わりが見えて来たようだ。
何しろさ?亜種族のコボルトを始めエルフ、ドワーフ、リザードンだけで、ザッと1000人近く呼ばれていたし?
最も全員の名前は、流石にもう覚えていないや。
ただ印象に残ったのは、エルフのシェルファ・L・フォルダニアだけかな。
何たってドスの利いた声のオッサンがエルフに転生したのだから。
もし、同じ異世界に転生するのならば、会ってみたいモノだよな…。
でもな…そのエルフに何たってさ?医学書全般ってのをプレゼントしたんだろうな。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
分からん。まあ、異世界だからこそなのか?医学は発展していないってことなんだろうな。そこで、現代の医療知識があれば、何とかなるかも知れないな。多分。
後さ?その石とか草とか枝とかってさ?
もうザッと数えられない程に一気に減ったんだよな。
優に億は軽く超える数だぞ?
まあ、そうだよな。人よりも多いもんな…言い出すとコレこそキリがないし。
で、ここまでさ?
ザックリと4話に渡って…いや。こっちの話は気にしなくていいな。
さてと、俺ももうすぐ転生か…。
俺は何に転生するんだろう。
まあ、どうせさ?ろくでもない人生だろう。
さっきまでの転生者も余り良いとは呼べない人生だったからな…。
『転生名前はヒカル(男)、転生種族は人間、転生日は聖龍歴50000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるエアスト王国・ローヒの村、転生特典はエアスト王国の王子の血を引く者&天空龍の王女の血を引く者、プレゼントは伝説の勇者の武器&防具』
「勇者…?かったるいなぁ。やる気ねぇんだよなぁ…俺」
キラキラとした未来が待っているというのに、その少年は、全くと勇者という道に興味がないまま、抽選に引かれるままに異世界へと転生してしまったのである。
ん…?最後の方に来て勇者か。
何かと勇者にあるある設定だというのに…。
まあ、分からないでもないかな。
周りに言われるままに勇者へと祭り上げられる人生なんだろうなぁ…。
まあ、あの感じだと早々と早死にするタイプだ。
きっとね?俺の勘だけどね?勘だから充てにならないんだろうけど。
さて、勇者の次は………。
『転生名前はアネット(女)、転生種族は人間、転生日は聖龍歴50000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるセグンドの里・ファベル、転生特典はDIYスキル+剣術全般、プレゼントは伝説の戦士の剣と盾』
「今度こそ戦士よりも魔法使いになりたかった…!」
という嘆きの言葉と共に勇者と同じ日として転生していった。
えっ!?今度こそ…?
前世も戦士…だったとか?うーん。
それはそうと…俺を含めて気が付くと5人か。
何だかその前の2人は、双子…か。
『転生名前はフィルカ(女)、転生種族は人間、転生日は聖龍歴50000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるクアルト共和国・マジックストーキョー、転生特典は察知能力、プレゼントは前回・前々回・前々々回と同じ伝説の魔法使いの杖とローブ』
『転生名前はフォルナ(女)、転生種族は人間、転生日は聖龍歴50000年1月1日、転生先はソルディア・カオスティック・マジフィニクッスにあるクアルト共和国・マジックストーキョー、転生特典は察知能力、プレゼントは前回・前々回・前々々回と同じ伝説の僧侶の錫杖と法衣』
「どんな時も一緒だよ。フォルナ」
「死ぬ時も一緒だよ。フィルカ」
「「そして、今度こそ二人で魔王を平和主義の道へと歩んでもらうため、完全平和主義この道を…!」」
やっぱりと双子かと思いながら、2人同時に異世界で、前世と同じ名前で同じ場所へと転生したのである。
どうやら異世界には、とんでもなく厄介な魔王がいるってことなんだなと俺は思った。
いよいよなのか?
俺の転生は、間近へと迫って来たのであった。
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