吐き出し整理

@mAcchang

第7話 甘露foofoo拳伝説

 白い空間、多分神様っぽい存在。何人かの人の気配。

 お約束だ、流行りも廃れた古い話だ。でも作者はラム○とかエル○ザードとか○キーバとか直撃世代なので全く懲りない悪びれない

なんなら流行って無くてもこの手の設定使い回す。


 だから言ってやったんだ。最後まで特典を選ぶの渋った上で。


それは名作アメコミの冒頭かはたまた超能力アクションの漫画家の様に


嫌だね


 完全に無視だったね。もうね自動で色々決められて放り出される所だった。恩情で能力えらばせてるだけで、素直に従っとけって話し。上位の存在ってこんなものね。


 ただ、素直になると最後の一人と言うことでか、単なる気まぐれか少し丁寧に状況説明と転生に関して解説をしてくれた。


この世界、僕の産まれた世界だけでなく、宇宙全体や異次元、別の宇宙、平行世界、それらを含んだ今の神様が管理する領域を世界とする。

 そんな世界でも神様は信仰をお求めだ。それが食事であり娯楽であり資源なのだ。


 そして、信仰は知性体の生み出す文明の水準が大事だったり無かったり。

 取り敢えず生物が生まれて知恵をつけると儲かるらしい。

 ただし、生命が産まれる可能性は限りなく低い。だから最初の所だけ少し神通力的なアレで干渉するそうだ。

 しかし、干渉すると、した影響は環境に現れる。

 それが魔法とかその類の超常だ。

 僕の生まれ育った世界には無かった物だ。つまり完全に自然発生した文明ということだ。神様的には究極のクリーンエネルギー。


 神様の干渉した魔法のある世界は一定水準までの文明の発展と信仰は生まれるが、頭打ちになるのが早く、さらに、魔法に対する反作用的な物が発生し信仰の資源を中和してしまい、収穫効率が良くないそうだ。その反作用物件を瘴気や邪気と呼ぼう。それらは集まり形を作る。又は環境に影響を与える。そうして生まれるのが魔物だったり、魔窟等と呼ばれるダンジョンだ。現地の敬虔な信者は信仰が産み出す瘴気に勝りそれを使って現れた魔物を退治する。その後に余った資源が神の取り分だ。

 下手に魔物が強力になると収支は赤字となる。

 そうして赤字が増えて消された世界は山程あるし、消すのも資源を使うので封して放置されている世界も山程あるそうだ。

 所が、最近その赤字を解消する方法が見つかった。

 

 それこそが異世界転生である。


 とういうわけか魔力の無い世界の魂を魔力のある世界に転生させると、その個体は瘴気を産まずに魔法を行使し信仰も生み出せるそうだ。

 通常、人は生きるだけで信仰と瘴気を産む。しかし瘴気を生み出さない魂はそれだけ信仰の資源を自由に使えて、成長するに連れて強大な能力を持ち、魔物を倒して収支を増やしてくれるそうだ。その辺りの摂理はよくわからないが、宇宙のエントロピー問題解決の為に思春期の少女達を犠牲にする事無く済ませられるらしい。

 それから現地の生物と交配すると、その子供の瘴気の生産性が下がるとも。

 つまる所、チートで魔物倒して更にハーレムを作ってくれたら神様的に大助かり。外来種との交雑種を増やして在来種を駆逐したいくらいなのだとか。

 なので積極的に魂を送っているとのこと。チートとかを与えているのも、クリーンエネルギーを動力に持つ魂に世界のレギレーションに合わせた身体を与えているだけで、干渉では無いらしい。寧ろ強すぎる出力を抑える調整らしい。なんとも都合の良い話じゃないか。



 でも戦うのは嫌だ。痛いのも怖いのも嫌だ。誰が代わりに戦ってくれ。


 『そういう能力が欲しいのか?』


 そうだね。僕とは別に自律稼働する無敵の身体をくれよ。

 僕には高い身体能力と生産チートくれ。


『あまり多くを望むと、成長が鈍くなる。それでも現地の者よりは遥かに優がな。初期ステータスが下がるし育ち難い。今での転生者はそれを望まなかった。』


 今はまでは知らない。俺はスローライフしながら自律稼働する分身だかに戦闘は任せる。


『では己が分身を作ってみせよ。後の者への参考としよう。』


 え、今から俺が作るの?

 そんな戦う分身なんて


破壊力A

スピードA

精密動作C

射程距離C


みたいな感じで表される奇妙な奴しか連想出来ない。

 最初弱くても成長して強くなってくれれば良いかな。


『成る程、それに類する記憶の持ち主も居たな。魔法の無い世界故に生まれる特殊な発想だ。面白い。そうだな分霊戦士術とでも名付けよう。スキルとして型にしたぞ。後は定番の身体能力強化と、生産に長けたスキル類を授けよう。数が多いゆえに初期レベルは低いし、経験値も分散される。そのあたりは上手くやると良い。分霊戦士を使えば経験値の取得は増やせそうだからな。それから転生者はその魂の成り立ち故に全ての魔法に適性を持っている。なので有効に使うと良い。』


 で、俺が産まれたってワケ。


 記憶有り。異世界転生赤ん坊。両親は至って普通。貴族とかでは無さそう。3歳になるまで色々と観察したけど。父は猟師と農夫の兼業。母は家事と畑の手伝い。空いた時間に紐を結ったり織物したり。

 外は畑と遠くに民家っぽいのが見える。多分田舎の農村なんだろうなぁ。

 俺はと言うと見様見真似で干草編んで紐にしてる。俺がやると母がやるより毛羽立った感じがしないすべすべに紐になる。仕上げる速さも両親が驚いた程だ。

 これがスキル効果だ。メニューとかは開けないので確認は出来ないがスキル使ってる感触あるし、経験値も入ってるのを感じる。成長速度が早いのは自覚できる。丈夫に仕上げようと力を込めると、腕力も成長する。

 これが結構楽しくてなぁ。

 鈎棒欲しい。前世では鍵編みでマスコット作ったりしてたんだぜ。夏休みの工作でやったら案外性に合っててなぁ。手癖だけで編めるようになって、動画サイト見ながら編んでたなあ。

作り置きしておいて、夏休みの宿題用に小出しにしてた義務教育。趣味と実益を兼ねていた。

 なんか、良い形の枝とか拾ったら試そう。

 子供らしく駆け回り、母の手伝いをして、娯楽が無いからこればかりだ。

 畑の隅で拾った良い感じの枝を見せびらかすとか、愛すべきクソガキだろう。その枝で編み物を始めたら途端に神妙な顔をされた。

 そんな俺の様子を見てか、父は狩りの帰りに繊維の取れる木の皮や背の高い草を取ってくる様になった。

 そうして最初に作ったの母に靴を編んだ。前世の様な上物ではなく、厚手の靴下って感じのものだ。それでも今母が履いている古びた奴よりはマシだろう。綿のようになるまで解した繊維を挟むようにして作った靴は、足への負担を減らすし、冬場は暖かい。喜ぶ母の顔を見て俺も満足だ。


 5歳にもなると手伝う仕事も増える。だがチート持ちで手袋だ何だと作っていた俺にも転機が訪れる。それも良くない形で。

 その年は夏場涼しくて冬は冷え切らない年だった。

 植物の育ちが悪い。そう、村の人達全員が飢えないだけの作物が取れないほどに。この村に魔法を使える人や優れたスキルを持つ人は居なかった。

 そういう人達の集まった村なのだ。

 嫌な話を聞いた。夏に生まれた子を神様にお返ししたのだと。

 子供にはわからないと思ったのだろう。残念。俺より年下の子供は村に3人居る。その子達には解らないだろう。

 何とか冬を越しても、春に植える種はもう無い。それも全て食べてしまった。山の幸もまだだ。もう数日凌げは新芽が雪の下から姿を見せるだろう。

 たが、それまで村の人口は維持できそうも無かった。


 だから、その時に村に様子を見に来た行商に声をかけたのだ。

 自分の編んだ手袋や服と共に。


「おじさん、僕を買ってください。それで食べ物を村に売って下さい。お金は僕が働いて払うので。」


 母は泣いていた。

 父には頬を叩かれた。


 僕以外の子供の両親は見送りには来た。2つの下の少女に商人が持っていたべっ甲の髪留めを渡す。食べ物でないから不要だったが、僕と引き換えに商品は全て村に譲ってくれるらしかった。誰も欲しがらなかったが彼女だけが欲しがった。

 まだ何もわかっていないだろう。

 痩けた笑顔で喜んでくれたので、これで良かったのだろう。

 こうして、少し早いが親元を離れることになった。


 異世界転生モノってこれで良かったっけ?



 解説

異世界転生するにおいて、権限を持つ上位存在の利益の為に転生させる形式。

今回のは害虫駆除に用いられる不妊虫放飼を参考にした転生。

原生生物が神の価値観で有害な為にそれを駆逐、または他の近似種に入れ替える為の手法として異世界転生がという外来種の持ち込みを行っています。


次に主役の独り立ちに付いて。

一旦主人公を家族などの柵から開放して自由に活動出来るか環境を作るための前準備として、故郷の為に身売りします。

この後、転生時に得た特典を活用し自身を買い戻す事で、人間関係の希薄な状態で自由に活動出来るか状態にします。


え、スタンド?

趣味です

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