旦那様の休日

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旦那様の休日

(執事に話す)今日はまだ娘を見かけていないのだが?…そうか。朝早くから出掛けて、夕食の時間には戻ると言ったのだな。いや、雨の音が聞こえてきたから心配になってな。傘を持って出掛けたのだろうか。


(そわそわしてる感じで)そろそろ夕食の時間になるというのに、娘は一体いつになったら帰ってくるのだ。


【扉の開く音】

(娘に言ってる感じで)おかえり。遅かったな。雨は?大丈夫だったのか?おう、そうか。○○(執事の名前)に送ってもらったのか。


(執事の○○に言ってる感じで)○○。娘を送ってくれてありがとう。休みの日にわざわざ悪かったな。ん?これを私に?…中身はクッキーなのか。それでは夕食が終わってから頂くとするよ。ありがとう。また明日からよろしく頼むよ。おやすみ。


(娘に言ってる感じで)さっ、すぐに夕食になるからすぐ着替えてきなさい。


(夕食を食べながら娘と話してる感じで)それで、今日はだいぶ早い時間から出掛けていたと聞いたが、どこへ出掛けていたんだ?…ん?今は言えない、だと?まさか人様に迷惑がかかるような事はしてないだろうな?…うん。それならよろしい。


【自室に戻る・パタン】

(独り言を言ってる感じで)はぁ。今日は疲れたな。疲れた時には甘い物って言うし、○○から貰ったクッキー食べるとするか。…ん?手紙?(手紙を読んでる)なになに…○○がいつもお世話になっております、○○の祖母でございます。このクッキーで私の事を少しでも思い出してくれたら嬉しく思います。キミエ 


キミエさん?どこかで会っていただろうか?ん〜とりあえずクッキーを食べてみないとな。

【クッキーを食べる】んっ!これは懐かしい!…そうだっ!これは私が小さい頃に食べた焼き菓子の味!でもなぜこれを?もしかしてキミエさんって家庭教師をしてくれた、あのキミちゃん…なのか?…あのキミちゃんの孫が○○とは、私も年を取ったものだな。


(次の日、執事の○○に言ってる感じで)おぉ、○○。おはよう。昨日は休みの日に悪かったな。本当にありがとう。○○に貰ったクッキー、ひとくち食べたら子供の頃の事を思い出してな。懐かしくなってその頃のアルバムを眺めてしまったよ。でもまさかあのキミちゃんのお孫さんが○○だったとはなぁ。驚いたよ。


それで、今、お婆様はお元気なのか?…そ、そうか。一昨日はお婆様のお見舞いに。おう、すぐ退院できそうなのかっ!それなら良かった。せっかくだし、退院して落ち着いたらお婆様を招待する事にしよう。

久しぶりに昔話をしたいしな。それとお婆様を招待する時に昨日のクッキーをお出ししたいから、どこのクッキーかも教えて貰えるとありがたい。


〈旦那様の誕生日当日の朝〉

(執事に言ってる)このチーズタルトはどうしたんだ?誕生日おめでとうとプレートに書いてあるが。…そうか、今日は私の誕生日だったか。すっかり忘れていた。…これを私に?(娘の)△△が用意してくれたのか。

あぁ、△△が朝早く出掛けた日があったが、この日の為にケーキを探しに行ってくれていたのか。でも私がチーズタルトが好きだとよく知っていたなぁ。


それで、今日の予定はどうなっている?…もうすぐ来客があるのか。それはずいぶんと急だな。

【ノックの音・トントントン】はい。…あぁ、○○か。どうした?…ん、そちらのご婦人は?…○○のお婆様?って事は【ここから砕けた感じで→】キミちゃん?本当にキミちゃんなの?退院したんだね?もう体は大丈夫なの?…あ〜、それなら良かったぁ。

【立場を思い出し咳払いしてからキリッと・ゲホンゲホン】急な来客があると聞いた時は驚いたが、まさかキミちゃんが来るとは思わなかった。


(お婆様から受け取る)…これを私に?開けても良いんですか?(包み紙を開ける)…あっ、あの思い出のクッキーじゃないですかっ!キミちゃんも一緒に食べましょ。あ、あと娘が誕生日ケーキにと選んでくれたチーズタルトも一緒に。

○○、素敵なサプライズをありがとう。

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