　何が変わったわけでもないけれど、少しだけ例の事を勉強する気になった。

　意味なんてもうないけど。

　ティナの病を治す薬だ。

　市販の薬や、他の薬を調合して安く作れないか、みたいな事。

　普通の店の勉強に加えてやるのはすごく大変だった。

　かなり時間も手間もかかった。

　でも、半年くらい経った時、それは唐突に完成した。

　その日はティナの墓に報告をしにいった。

　すると、墓の前にはシュドも立っていた。

　彼女にその話をしたら、シュドは一粒だけ涙をこぼした。

　今まで店に来ても、悲しい顔一つしなかったのに。

　そして、ずっと俺に対して言わないようにしていた言葉を言ったのだった。

「あなたがループすれば、ティナを助けられるんじゃありませんか」

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