03 牢屋仲間の薬師



 牢屋に入れられた俺は、数日間放置された。


 あれからなんにも、事情聴取とかされてない。


 扱いが雑だった。


 なんでも、各地の地脈の魔力が異常な数値をしめしているとかで、兵士達は忙しいらしい。


 俺を連行したやつも、すぐどっかいっちゃったしね!


 そんなだから、俺はいつまでたっても外に出られない。


 そんな中、とある男性薬師と出会った。


「兄ちゃん、話し相手になってくれんかね?」

「えー、男ー」


 とても腕の良い薬師だったが、だれかの濡れ衣で投獄されてしまったらしい。


 身分さえ証明できれば、すぐに出られるらしいが。


 その証拠品は全部自宅において来たとか。


 そこにきての、兵士達大忙し問題。


 なんだか、勝手に仲間意識を抱いてしまった。


 そんな事をして、仲良くなっているうちに時間切れ。


 地割れが起きて、俺はお陀仏してしまった。


 ティナに心配かけちゃったなぁ。


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