04 デートのご褒美



 ヘブンズドアの居候になってから、半年が経過した。

 その頃には、俺も多少は使える店員になったらしい。


 挨拶&接客専門から、お掃除当番&店番兼用の店員に進化していた。


 やはり、至高のご褒美、俺の進化の果実となったティナとのデートが効果抜群だったのだろう。


 調合できるようになったら、一緒に町中をぐるっと一周してくれるらしい。


 そこ、しょっぱいとか言うな。


 これでも譲歩してくれた方なんだぞ。


 ティナ、見た目もよくて性格も良いから引く手あまたなんだよな。


 男からはしょっちゅう告白されてるらしいし。


 俺がつきあえる確率なんてないね。


 でもせめて、夢ぐらいはみさせてほしい。


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