頁49:祭壇とは
「『
「
「『星の
「それそれ!」
以前検索で
図らずも
「村の変化も気になりますが…
「そんなん決まってんでショ!」
やっぱりジャガイモだろうか。
「おーーーいユッシーーー!! こっちゃこーーーい!!!」
「…何」
「オマエ、
「…本当?」
なんと! 自分の事を後回しにするなんて。
冷めた少年の瞳にほんの少し光が差した気がした。
うーん、
「ああ、オレちゃん確かにクズ野郎だけど約束は絶対に……いやそんなに破ったりしないゼ!」
「…半クズなんだね」
「
だとすると私も
「それよりユッシー何歳?」
「13歳。何で?」
「オッケー、まずは最低条件クリアだな。
「そうなんだ…。良かった」
13歳にしてあの能力…。平和な村で育った少年とは思えない。身体的能力も戦闘に関するセンスも、
強制的に経過した一年間は厳密には
現実の時間を経過させずに生命体を変化させる…。
「よっしゃ、
「分かった」
そして男二人は駆け出した。私を置いて。この流れ三度目なんですけど…まあ
恐ろしくなっている私に対して
所で───多分だけど『
◆◇◆◇◆◇
「コヒュー……コヒュー……」
「シシバ、遅いんだけど」
運動不足カミサマが柔らかい草が低く生い茂る原っぱで五体投地している。何の草なのかは不明だ。芝っぽく見えない事も無いから芝で【提案】しておこうかしら。それにしても───
「ハァ…ハァ……、
いくら運動に適していない服装だったとはいえ生前は運動は欠かさなかったのに。しかも
と言うか
「…? 単に走っただけだろ。体力が関係あるの?」
「いえ…すいません…」
「何で謝るの?」
何となくです…。
「シシバ、目的の場所まであとどれくらい?」
「……」
返事をしようとして駄目だったのだろう。ガクガクと
「ァ………」
声ちっさ。何て言おうとしているのだろうか。聞き取る為に私は彼の元へ行こうと立ち上がる。
『おい!』
!?
突然聴こえた声に思わず身構える。
けれど……声の主の姿が見つからない。
『どこを見ておる、こっちじゃこっち!』
高齢の方の口調ではあるものの妙に甲高い声…なんとなく低い所から…って!?
「ええっ!?」
「うわ」
衝撃の光景に思わず変な声が出た。
「ナ……ナニ…ドシタノ……」
背後から干からびた声が聞こえたけれどそれどころじゃない。
「新種の
確かに見た目は…ゴツゴツとした石の帽子を被り、身に
「
突然襲ってくる様子でもなく意思の疎通も可能そうな謎の生命体に流石に驚きはしたものの、異世界だしそういう存在もいるだろうと取り敢えず飲み込んだ。
「ミサキどいてそいつ殺せない」
「だからちょっと待って下さいってば!」
すると背後から物凄い抗議。
『カーーーーーーー! 言うに事欠いて
とんでもない物が収まっていたらしい。
「あ、あの、すいませんが…あなたは本当に
今し方本人がそれを否定したばかりだが、そもそも
『なんじゃお前さんもか! どうしたら
プリチーだと思えなくて本当にごめんなさい。
「なになに…誰と話してんのヨ……って…!? うおおおおおおお!?」
「ちょ、ちょ、ちょ、ま、マジで!? ちっさ!? じーさんちっさ!! もしかしてアレでしょ!? ホビットとかコロポックルとかノームとか小さいおっさんとかの特別な存在系のアレ!!」
『お? お? おお??』
「シシバ、そいつが何なのか知ってるの?」
「いや全然。でもサイズの小さいおっさんとかじーさんってのは特別な存在だってのがセオリーだからな!」
どこの世界のセオリーなんでしょうか。…元の地球のか。
しかし
『ンホホホ…なんじゃ小僧、分かっとるじゃないか。おんしが言った
「え…? まさか、オレちゃんすら知らない新たなレアじーさんなん…!?」
どういうレアだろう。
ていうか本当にこの人は天然の人たらしなんだな。いやお爺さん人類じゃないですけど。(多分)
『ふふん、
「ほえ?」
立っていた石の上にドカッと
『スタ・アトの祭壇に行きたいんじゃろう?』
「じーさん場所知ってんの!?」
「…スタ・アトの祭壇って?」
「
「ふーん…。で、あんたはそれを知ってるんだ」
構えた弓は下げてくれたものの、いつでも撃ち込みそうな警戒色を隠さずに問う。
『んほほほほ…その通り』
「言え」
瞬時に弓を構え脅迫する
いつでも撃ち込みそうとは思ったけれどちょっと早すぎません!?
『全くせっかちじゃのう、愚か者め。何故儂がおんしらを知っておったのか、分からんか?』
「…?」
ハッとした。そうか、つまり───
『愚かなる
散々見せられてきた先入観のズレにまたしても先手を取られてしまった。
(次頁:50へ続く)
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