遠くのあの人、愛してる

はるさき

エピローグ

「あー。欲しかった財布の新色出てる。しかも限定か…。春財布のタイミング逃してるけど、夏のボーナス出るしな…。」

私、佐長(さなか)かがりはベッドの上でゴロゴロしながら、欲しかった財布のサイトを見ながら独り言を呟く。

「好きなエメラルドグリーンみたいな色だし、買っちゃおうかなー…。よし、ポチっと。」

私は余り悩みもせずに、クレジットカード片手に支払いを進めた。

この何気ない日常の一幕が、私のこれから歩む人生の歯車をいびつに動かした事など、この時は知るよしも無かった。


「いつ届くかな。楽しみ。」

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