正しい大人の作り方〜1人前用〜

@_annin3

第1話

ハタチを目前にして平凡な日常生活をそれなりに全うしている最中の私が、19年生きていて気づいたことを勝手に書き吊るしていくのは、私が老いぼれる前にこの話が誰かの人生において何かを生み出す糧となったりその人自身に1つの影響を及ぼすことが出来る日を夢見ていつかそれを自慢話に友人や家族に精一杯のお祝いをされたいからである。



誰かしら感じたことのある感情。


小学校1年生の頃の私からしたら、5歳上の彼らはものすごく立派に見えて大きくて逞しくてそんなしっかりした6年生になるために先生たちが沢山の学びをさせようと努めてくれていたようだった。


だがしかし


6年生になった僕らは所詮ただの小学生であり、大して権力を持てたようにも感じてはいない。

ましてや最高学年であることを毎日のように必死に伝えようとしてくる先生たちの姿さえ、くだらないと思いながら憂鬱に話を流すのだった。

そして 希望を持つのだ

中学生の先輩たちに

憧れの中学校生活に

部活動に 制服に スクールバックに チャリ登校に

無垢な僕らは希望を持つのだ


だがしかし


中学生になった私たちは

部活動と勉強の文武両道を押し付けられ

しょうもない揉め事に巻き込まれたり

学年集会で連帯責任の説教をされたり

ほんの少しだけ破った校則で先生たちから熱烈な指導を受け

だるそうに合唱する自分がかっこいいと勘違いしてしまったりする訳で。

きつい部活動に全力になる自分らは

やっぱりかっこよかったり。

体育祭で流す汗が人生一の青春だったり


そんなこんなでなんだかんだ楽しんでたり。


でもやっぱりまだこどもで

どうしてもこどもで

それは悪いことでもなんでもなくて

ただこどもなだけで…

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