本来「四天王」とは、須弥山の東西南北を守護する仏教の神々のことと言われています。この物語の主人公は、その四天王の一人、持国天(じこくてん)。どんな神?と疑問に思われると思いますが、丁寧な描写があります。仏教の世界、特にインド的なファンタジーなのであまり馴染みないものですが、先の持国天をはじめキャラクターなどの描写が丁寧なので、ちゃんと内容が伝わります。では、この持国天、お供の者たちとともに目的を達成できるのか!?
見たことない生き物が、ここではイキイキと動きまわります!素晴らしい世界観です。そこは、異世界ではけしてなくまるで水墨画風を連想させられました。美しい山間。小鬼は、歯肉をもぐもぐさせて楽しそうに食べるし、地獄の女剣士 ヤマラージャは、二刀流の剣で舞う。龍は、海をわたり…、鳥人 ガンダルヴァは、翼をひろげるとふわりと飛ぶ。まさにこの作品にしかない世界が息づいています!是非ともたくさんの方に、目にとめて頂きたい作品です♡