アローヘッド
ハヤシケイスケ
橋の下
川の向こう側の町は、治安が悪かった。
町と町を繋ぐ橋。
その橋脚は、スプレーで描かれた落書きで埋め尽くされている。
大きな動物のようなもの。
顔のようなもの。
爆弾のようなもの。
その橋の下はこの町の不良たちの集会所だった。
橋の上を小柄な少年が歩く。
この町の義務教育学校の制服を着た少年は、ブレザーに2つ付いたボタンの片方を閉め、ネクタイをきつく巻いている。
橋の下を一瞥した少年は、そのまま歩き去っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます