6階で超ピンチ!
もうすぐ別のパーティがやってくる。
忍者アリンが指示を出す。
「私が飛び込むから、後は全員敵に攻撃を」
「了解」
忍者アリンが素早くパーティの群れまで走り、2人の首を跳ねる。
残りの4人の敵を盗賊の弓矢と侍の接近戦であっさり倒しておく。
「雑魚パーティでしたね。強い装備があれば、死体から外しておきなさい」
忍者アリンの、強くなる装備を外して自分の物にした。
それから20分歩くと、6階へ通じるエレベーターのようなものがあり、そこに全員が乗って6階へと下がってゆく。
『6階が初めて組』は皆、緊張して体がこわばっている。余裕そうなナターシャは嬉しそうに行った。
「楽しいですわ。やっと6階ですね。、マッパーさんは記入お願いしますね」
「あ?ええはい」
ピピンは紙を取り出し6階と書くと、またリュックに収める。
僕はトーチで明るくするしか能がないヒーラーとなっているが、6階はさすがに傷の多い展開になるので、ヒールで活躍したい!
がこん、という音がして、皆エレベーターから6階に着いた。僕はまたトーチをとなえて周囲が明るくなる。
「まずは歩きながらマップを埋めていきましょうか」
そう言うと突然、前と横から敵がやってきた。僕はどっち側を照らしていいか分からず、とりあえず一方の方を照らしてみた。
「レッサーデーモンだ!まずいな、10階にも出てくる敵だぜ!」
忍者アリンは、トーチの無い方に突っ込んで首を跳ねようとするが、直前で敵のパンチを浴び、こちらまで跳ね飛ばされた。僕は忍者にヒールをかける。
明るい方の敵にナターシャが弓を放ちヒットするが、敵はその弓を抜き取り、またこちらへやってくる。
ピピンの火の玉は敵がよろめいた。魔法攻撃が苦手らしい。
魔法使いを援護しながら、侍が切りつけた。やっと敵が本格的によろめきはじめた。
忍者は果敢にナイフで刺しながら首を跳ねるチャンスを伺っている。
魔法使いは忍者側の方にも火の玉を浴びせる。その隙に首を跳ねようとするが、敵はびくともしない。
ナターシャ組はようやく1体倒す事ができたので、すぐに忍者側のほうへ攻撃を始める。
侍は愛剣、村正でレッサーデーモンに切り裂く。大ダメージだ。魔法使いの火の玉でまたダメージを与え、アリンは敵の肩に飛び乗って、連続ナイフ攻撃でようやく敵を倒した。
全員のレベルがアップする。
「なんで私だけ1人なの?バランス良くこっちも1人加勢してよ!」
アリンが激高している。ナターシャは無視して
「それより宝箱をあけましょうか」
宝箱が二つある。忍者アリンが、
「私がやるから、ダメージ受けたらヒールしてね」
僕は首を縦に揺らした。
アリンが作業中に、皆はスキルポイントを割り振っていた。
3分ほどたった時、宝箱が大爆発し、全員が吹き飛ばされた。
「失敗したのかよおい‼」
「
僕は冷静にオールヒールを唱える。
爆風が消えると、そこには装備が置いてあった。
「私の装備よ!こんな強い防具すごい」
ナターシャと侍は黙っていた。僕は素直に
「良かったですね!」
「うん!嬉しいよ~」
もう一方にも宝箱が置いてある。
今度はナターシャが箱に近づき、針金で冷静に開け、中身を見ると
「これは武器に売って宿代しましょう。それと、やはり6階は辞めておきましょう」
ピピンはマップを埋めていたが、その手が止まった。
「ウチのパーティーではどうやら無理のようですので…忍者さんも首を跳ねられないようですし」
あえてアリンは反応しなかった。
少し歩き、テレポートができる場所まで来るとピピンが魔法陣を床に出し、皆そこから消えた。
アリンは、とうとう言わなきゃいけない言葉を付きつめる───────────
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