仲間の死…

現在ダンジョンの5階───────────


僕はトーチで闇を照らし、敵が現れたらナターシャの弓矢で沈んでゆく…。


2時間ほどそんな形で、皆レベルアップ出来てるので良いのだが…。


敵がどれだけ強いのか、さっぱり分からずにいた。



ちょっとした1本道を探索してた時である。


後ろからガチャンとした音が近づいて来る。


「この音は…侍?」


ナターシャは耳が長く、聴覚がするどかった。


「4、5人はいるようです。」


対策を考えるうちに、前方から何やら人影がみえる。


「ヒーラーさんこっちにもトーチお願いします」


ナターシャの言う通りトーチで照らす。


「まずいです…こっちからは忍者が7名ほど…」


「忍者はわたくしが葬ってみますから、トーチはこちらに下さい。みなさんは侍をお願いします。絶対首を跳ねられないようにして下さいね」


そう言うと、忍者に矢を突き刺し続ける。


「くそっ侍5名もいやがる!ピピン魔法で体力を減らしてくれ、そっから俺が突っ込むから」


ピピンは一番得意な巨大火の玉を連発する。それを合図に侍が日本刀で敵侍のダメージを削っていく。アリンも敵侍の方で氷結ナイフで加勢する。


忍者は7人もいて、4名ほど仕留めたが残り3名はこちらへ大ジャンプで襲いかかった。


「まずいです!」


敵侍の相手を相手にしてたが、襲ってきた忍者を1人、切る。

刹那、忍者の1人が侍ミッドレイに近づいた!


びゅかッ


ミッドレイは首を跳ねられた。


「ミッドレイ‼‼」


ナターシャが弓矢を放って忍者を片付ける。


僕は首の無いミッドレイを見た僕は、そのまま腰砕けになった。


「そんな…こんな事って…」


忍者アリンは思わず泣いてしまう。


「さぁ、とりあえずテレポで外でましょうか」


ナターシャは淡々と言葉を発した。


「あんたねぇ!メンバー死んでるのよ?なんでそう淡泊なの?」


「ギルドに行けば変わりなんていくらでもおりますよ…」


「その侍のステータス拝見しましたけど、ラックがほとんどないじゃないですか…修道院に行っても生き返す確率は皆無…」


あっという間にミッドレイが死んでしまった。まだ5階だぞ⁉


「…あんたが殺したようなものよ⁉」


「7人もおりましたので、仕方なかったですわね。さあピピンさんテレポお願いします」


ピピンは1階のマップを見ながら、無言でテレポの魔法陣を作った。皆ミッドレィを視線にやりながら、魔法陣にはいってゆく。


残ったのはミッドレィの死体だけだった。

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