不運続きの主人公。しかし彼は転生先の異世界戦争に巻き込まれ、そこで思わぬ力を発揮します。この小説の面白い点は、戦闘描写に長けておられる作者様がなんと、武力ではなく戦略で物語を繰り広げる点。異世界。人類より遥かに強力な存在がはびこる中、その世界線での勢力を瞬時に理解し、元居た世界での知恵を遺憾なく発揮するさまが、序盤で既に爽快です。描写は頭の中で流れるように映像化され、読者を魅了すること間違いなし。オススメです。