第69話
「それでは【四天王】の二人目を紹介しますね。二人目は八百屋の
なんででしょう。心が痛い。殺してほしいと思うほどですが……もう死んでいます。ここが地獄か。
「ちょっと待って下さい。【三大あるある】と仰っていましたけど、僕には四つあったように聞こえたのですが……」
「三大が四つあってもいいんですよ。知ってます? 世界三大スープは四つあるんですよ。だから【三大あるある】が四つあろうが問題ありません」
えっと……【トムヤンクン】【ブイヤベース】【ボルシチ】【フカヒレスープ】ですね。それはいいとして……鳴瀬さんですか、はっきり言って、濃い人ですね。しかもこれ、まだ【四天王】の二人目なんですよ。
「次は【四天王】の三人目ですね。三人目は女流棋士の
「ちなみにですが、先程の【攻め】【受け】は将棋用語の方ですよ。こっちの界隈での彼女は、専ら【受け】専門ですね。全てのキャラが【受け】に見えると、そう豪語しています」
ああ、それは……かなり深刻ですね。貴腐人です。間違いありません。
「次は【四天王】の四人目、
またもや早口に……七大ジャンルを八個挙げています。
「ちょっと待って下さい。【七大ジャンル】と仰っていましたけど、僕には八つあったように聞こえたのですが……」
今日のコムさんは便利ですね。久しぶりに感謝したくなりました。ありがとうございます。
「知ってます? 世に伝わる七不思議って、大抵は隠された八個目があるんです。そして……それを知ると死んでしまうから、八個目が伝わっていないんですよ。だから……【七大】が八個あろうが、ノープロブレムです」
それ……学校とかで広まってる怪談によくある設定ですよね。でも、その理屈で八個目を認めるのなら、九個目だって可能でしょう。そして永遠に増え続けるのです。きっと801個くらいまで増えるんでしょうね。
「次は【四天王】の五人目、
知らんがな。
「ちょっと待って下さい。【四天王】と仰っていましたけど、僕には五人いたように聞こえたのですが……」
今日のコムさんは使い勝手が良いですね。
「知ってます? 龍造寺四天王って五人いるんですよ。ですから……【四天王】は五人以上が存在していても平気なんです」
三大スープは知ってましたが……龍造寺四天王は知らないですね。でも……流石に龍造寺四天王が【謎】に関連するとは思えませんから、問題ないでしょう。
「さあ、出題はここまでになります。さあ、いったい誰が……隠れ【同担拒否】だったのでしょう。おそらく……その人間が【積み本】に細工をして、私を殺したんです」
栗原さんは、急にゆったりとした口調になると……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます