閑章 現実世界に戻ったり、色々と整備したり
第1話 アマールでのひととき
強化するなら2人とも強化訓練でー、というわけでアキちゃんと一緒に魔物狩りです。
ま、特に私やることありませんな。何もバフせずにパワーエンゲージをしてあげればアキちゃんが探感知して勝手に周辺の敵をコロコロしていきます。パワーエンゲージ強いなー。
精神疲労がキツいんだけどね。長時間行使し続けるのは難しい。「他人に譲渡」でも買うかねえ?
よし、他人に譲渡をLv1だけ取って試してみるか。
Lv1取得!
他人に付与!
『システム:どなたに付与しますか。最大4名』
最大4人って複数ターゲット効果かな?
わからんな。とりあえずアキちゃんっと。
『何を譲渡しますか? 最大5スキル・ステータス補正』
譲渡に個数制限があるのか。筋力、魔力、器用、探感知、マナ回復向上。いや回復じゃなくてGPSか。私の居場所がわからなくなる。筋力、魔力、器用、探感知、GPS。以上
ビュイーン
よくわからないエネルギービームが出てアキちゃんと繋がる!
「わあ、強くなりました! 探感知とGPSですねーどんどん探して命刈り取っていきます!!」
「あ、やっべこれ無理。まってまって。本当に譲渡してるから私の力がなくなる無理無理」
命刈り取るとか物騒な。
他人へ譲渡、試しに使ってみたけど、これは駄目スキルだ。昔消された駄目スキルも普通に一覧にあるからねえ。
今使っての所感だけど、使ってるのを共有じゃなくて、本当に譲渡してる感じかな? まあもういいや、使わないタグ付けておしまい。
そういえば「範囲化」を買ったよ。天買平社員から課長になった恩恵でどんなスキルも購入費用が安い。Lv6まで購入した。これ、何でも範囲化できて、アサルトライフルも、アローシャワーみたいな、散弾となって発射される、Lv5まであげれば一つ一つの弾が通常の威力で発射される。6で大体120パーセント。つっよ。つっよ。実際はLv3までしかとれないみたいだけどね。
一回一回掛けないといけないし負荷や消費マナなどが増えるけど、これは便利だと思う。範囲フルケアとかね。範囲パワーエンゲージとか、範囲でみんなと連結できて負担が楽そう。知らんけど。
他の検証をしよう。Lv6の解禁についてだ!
そう、天買課長になってからLv6とそれ以降が解禁されたのだ! 一つ5万ドルエンから! たっけええぇぇ!!
でもマナ回復上昇や魔力上昇に振るのは間違いではない。ちょちょいと基礎能力系のスキルに振っておいた。
「
「あーい。エンゲージ範囲に気をつけてね。銃もまだ使い始めたばかりだし」
そう、アキちゃんも銃を使い始めた。エンゲージしているときだけ。そりゃあ、銃(ついでに魔法)に特化しているステータスとスキル群がプラスされるわけだからね、使った方が効率が良い。桜花打開も良いけど5ミリミニマシンガンの乱射だって良いものだ。ただ新調した銃がどちらもちょっと使いにくい。ジダンや来訪人じゃ銃は駄目かもねえ……。折を見てデキアルだっけ、グゥレイトォ! のところにいって作って貰うか紹介して貰おう。
しかしLv6は高いよね。5万からだもん。値段が下がって買いやすくなったマルチプルショットとか買う!! 実際買った!!
マルチプルショットはマナエネルギーを溜めただけ連射できるか単発火力が上がる、まさにマルチプルなショットだった。システムさんの説明では「連射する」としか読めない説明だったのでちょっと期待外れ。Lv1で終わりだね。
弓は溜めに溜めた一撃を放てるから良さそうだよね。ちなみに弓スキルは最後にアローで表記されるんよな。弓スキル、実は私のスキル群には組み込めない。矢にスキルを掛けるので。
銃本体にスキルを掛けるのや攻撃全般にスキルを掛けるのとは仕組みが違うのだ。
おーし、帰ろうかー、といったときにちょっとしたハプニング。
エンゲージが突然切れてしまったのだ。システムさん?
システム:範囲外にいったため
ほわぁ、そんなのがあるんだ。探感知してもアキちゃんが見つからない。迷うことなく探感知をLv6にする。急激に増える探知範囲。生命感知が多すぎるのでアキちゃんでフィルター検索したらヒットした。Lvあげたらフィルター機能も向上したわ。戦闘艦になったみたいで楽しい。
考えているのはここまで、探し当てたアキちゃんのところへいって事なきを得る。
「ごめんなさいご主人様……」
「いいのよいいのよ、知らなかったんだからね。しかしバグ魔物減っちゃったね」
「ぐすん。大きなバグが消えたので処理されてしまったのかもしれません」
なるほどそれがあるか。それじゃあ今紛争しているカルダールに行くと良いのかな?
今のところ4大都市近郊で4大精霊が出てるしね。4大都市最後の場所だよね。
「んじゃーもう少し魔石と素材集めたらインスタンスダンジョン行こっか。バグなしだとダンジョンで効率よく素材と経験値稼いだほうが早い」
そういえばあのバグベアダンジョンどうなっているんだろうとロケーション探索して行って見たら、何もなかった。ただ洞窟があるだけだった。
「なかに何が住んでたんだろうね」
「バグから解放されたドリアードが幸せに暮らしているんですよ、きっと」
ああなるほど、と思って探感知しようとして、やめた。夢が残っていた方が楽しいよね。
去り際にケアがかかったんだけど、振り返らなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます