完全にゼロから始める異世界ゲーム生活~VRMMO始めたのはいいけど、バグって農民スタートだった。私だけお金で全職業のスキルと補正が買えるので、何もかも買いまくって一般プレイヤー以上に強くなります~
第1話とりあえず現実世界の説明をした、プレプロローグらしきもの。
完全にゼロから始める異世界ゲーム生活~VRMMO始めたのはいいけど、バグって農民スタートだった。私だけお金で全職業のスキルと補正が買えるので、何もかも買いまくって一般プレイヤー以上に強くなります~
きつねのなにか
死ねないVRMMOってなに?
プロローグ
第1話とりあえず現実世界の説明をした、プレプロローグらしきもの。
私こと
そして私は今、東京にある高級フルーツ店のフルーツパフェを東京のお店で味わっている。
お土産でも、お取り寄せでもない。栃木にいながら東京の飲食スペースで味わっている。
おかしいかもしれないけどこれは現実だ。
いっやーこのレベルの
しかも味覚や触覚、顔周りの筋肉の感覚を弄って感覚ブーストしているから美味しさ100倍なんだよね。
えーっと、時は西暦2077年、超現代と言われる今、世界は昔の人々が夢見た未来へと変わっていたのだ。
様々な未来技術の中でも、ひときわ発展した技術がVR技術である。日本語で言えば、仮想世界や仮想空間などと呼ばれている。
その仮想世界の中で起こったことを、完全にリアルな体験として脳や精神が受け取ることが出来るようになった。
今まで想像の中に留まっていた出来事は、今やVR上で簡単に作ることが出来るようになったのだ。
そう、今や想像は全て現実だ。
私がなぜ味わえたのかっていうと、つい先日18歳を迎えて
合格祝いってやつ。
ひゃっほう。
なので地元の最上級ダイブカフェに来てフルーツパフェを味わったってわけ。
高レベルダイブは専門店以外での使用は禁止されているのだ。
うまかったーガハハ。
ひゃっほう。
るんるん気分で自宅に帰り、部屋で今後の幸せを妄想する。
合格した最難関企業設立大学はあの世界第二位の企業規模を誇るヨネダコーポレーションが設立した大学なのである。
そこに私はヨネダの推薦で合格したのだ。
ちなみに夏休み前に推薦合格。遊び放題である。
榊雪奈は現役女子高校生で文筆家である。
執筆した各種作品は各国語に翻訳されてすでに合計百億部以上を売り上げているという実績がある。
私の本は「ヨネダ傘下にある私専属の出版会社」によって出版されていて、莫大な利益をヨネダにもたらしているわけよ。
……不正合格? いやいやそんなことありませんよ。ワタシ、ナニモ、シラナイ。
ま、大学も合格したし。
在学中も卒業後もずっと書いていけばいいし。
私は勝ち組の将来を手にしているのだ。わぁいわぁい。
よし、明日はTSSやろう、TSS。正式名称は「
フルダイブ式VRMMORPG、ええと、フルダイブ式の後ろはヴァーチャルリアル式大規模オンラインロールプレイングゲームかな。それで、世界最大のプレイ人口を誇る。
売りは「限りなく本物な幻想世界であなたは何をする?」かな。
異世界で魔法を操り冒険者の酒場で酒をあおる。
これ、一度はやっていたいよねえ。
ヨネダに電話して用意してもらおっかなと。連絡連絡。
翌日午後、自宅に到着した浮遊車に乗って、私は一気にアメリカはカリフォルニアにあるナイトシティまでひとっ飛び。ヨネダ最先端の転送機械施設に到着した。
「これ、新型なんだ?」
丁重に案内されたそこには、球形で中に人が乗れるような機械が置いてあった。
「はい、我が社の新型フルサポート転送機械です。超長期間のダイブに対応できます」
そう職員が説明する。
では早速乗り込もう。専用スーツに着替え、各種チューブなどを装着する。止めに私の後頭部にある接続スロットにコネクタを差し込めば準備おっけーよ。
人生という名の物語、その二つ目の物語、The Second Storyに、いざ、行かん!
TSSにダイブするとまずは広大な大地の上空を飛行しているのが目の前に映った。
うひょー生身で飛んでる!
下を見ると、本当に本当で本当な巨大都市が形成されている。
空には飛空艇が飛び、ドローンみたいな飛行物も確認できる。
今は昼間みたいなんだけど、街が全体的に光り輝いており、まるで東京の一角だ。
ここは魔法の世界なのか疑問に思ってしまう。
これが現実世界の40年間をかけて人類がこの世界に作り上げた都市かあ。
やりたいと思っていた割にはこのゲームに関してあまり情報を持ってないんだけど、この巨大都市はゲーム側から与えられたものじゃなくて、一から人間が作り上げたものだという。
資材もNPC国家と交渉して集めたんだとか。すげーな。
このゲームはかなり歴史がある。フルダイブ式VRMMORPGが出る前の時に作られ、その時その時の最新技術で何度もアップデートをして最先端を走り続け、そして現在の最高峰フルダイブ式VRMMORPGになったのだ。
十分に観覧飛行を楽しんだところでアカウント作成を始める。
作成画面に移行しようと思う前にアカウント作成画面が表示される。
今の時代、AIが人間の思考を先回りして読み取るので、思う前に画面が移行するのは当たり前。
ここら辺も最先端だね。
アカウントはサクッと作れて、キャラクター作成へと進む。
お、空間が変わった。
若干灰色な、キャラ作成するときに感じの良い空間だね。
『初めまして。このゲームのヘルプです。これから様々な場面でヘルプメッセージをお伝えしますね』
お、ヘルプさんだ。こちらこそよろしくお願いします。
さーて、どんなの作りますかっ!
『さて、キャラクター設定につきまして。ご自由に設定を変更できますが、ご自身の体と大きく乖離すると現実空間で齟齬を感じてしまう恐れがあります。もちろんそれは精神のすりあわせで治せますが、ご注意下さい』
なるほどね。どんなキャラでも作れるけど気をつけろってところか。
キャラどうしようかなー。
普通に今の体をそのまま利用した場合、私は強い。
身長は175センチメートルだし、顔は……はっきり言って美人。
でかパイで、キュッとした腰、整ってるお尻とスタイルも抜群。
肌もきめ細かいし、非の打ち所がない。
まあでも、このまま行っても第二の人生っぽくないのでどこか変えようか。
男性になるのもおもしろそうだけど、おちんちん要らないです。
私の創作物達から使おうかな。いろいろ書いたけどよいとこ取ると美人顔になっちゃうなー困ったなーあははははは。うん、突っ込み役がいなかった。
そうだな、やっぱり自分を基本にしよ。髪の毛を銀髪、目をサファイアブルーにしよーっと。肌も白めにしないとバランス悪いか。
あ、耳とかとがらせるのもありかな。種族変更とかすれば良い感じに変えられそうかな?
種族すんげええええええあるんですけど!? あらゆる二足歩行の種族がそろっていると言っても過言では無い!
あれだよね、かけ離れた種族はやめた方が良いよね。初心者だし。
ケモ耳種族も良いんだけど、種族特性とかも出てきてちょっと整理つかない。
ちょっと変わればいいや、ちょっと変われば。
えーと、人間は除いて……。
エルフ、ドワーフ、ねこ耳族、いぬ耳、きつね耳……。難しいなあ。
あ、ハーフエルフとか丁度よさげだ。
そこそこ魔法と親和性があって、そこそこ器用で、若干非力。
よーし、決定。
指針に従ってキャラを形作る。
うまく作るの難しいなー。
――完成!
自分自身とあまり変えてないなあ。
身長や筋肉の付き方にもパラメータが影響されるようなので、完璧少女である私を変える必要は特になかった。あ、胸はないほうがさすがに楽かなぁと思ったけど、変えなかった!! 私のFカップはどこでだってFカップだ!! Fカップは神様からの贈り物なのだ! これだけでモテたもんね! 全く男性経験ありませんが!
『キャラクターが作成されました! それでは
おおおお! ドキドキだぁ!
……あれ? 何も起きないぞ? あれ?
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
え?
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
えっと……どうなってるの?
やばそうだからダイブやめて|緊急切断しよう。
緊急切断開始。
【切断が拒否されました。リトライ】
【切断が拒否されました。リトライ】
嘘でしょ?
【切断が拒否されました。リトライ】
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
【切断が拒否されました。リトライ】
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
【切断が拒否されました。リトライ】
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
【切断が拒否されました。リトライ】
『エラー:ダイブシステムへのアクセスが拒否されました。再接続』
【切断が拒否されました。リトライ】
ちょ、やば、ぐちゃぐちゃにされて意識が……。やば……。
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