04.初夜を迎えるらしい
シドニーが出て行って、一人になった。
シンとした家の中。時折聞こえる、外からの魔物の声。
「……うん、喜ぼう」
アルマは一人、そう声に出した。事態はアルマの望む方へと好転している。悲しむ必要など、まるでないのだから。
アルマは部屋の片付けを始めた。いつもより念入りに掃除するつもりだ。立つ鳥跡を濁さずという言葉もあるし、シドニーが自分の事を思い出さぬよう、全部処分しておくに限る。
「うわぁ、一ヶ月ちょっといただけなのに、結構物が増えてるなぁ」
寝室兼私室となっている自分の部屋を見て、どうしようかと腕を組んだ。
本や洋服など、シドニーが商人から買ってくれた物が結構ある。置いていく訳にもいかないし、かと言って全部運べはしないだろう。
お気に入りの幾つかだけを持って行って、後は燃やして処分してしまおうか。そう思って、一つ一つ品定めを始めた。
「あ……この服買ってきた時、シドニー嬉しそうだったなぁ。この何だかよく分かんない置物をくれた時は、微妙に緊張していて……」
品物を手に取るたび、その時のシドニーの顔が思い浮かぶ。
時に嬉しそうに、時にドキドキハラハラしながら、アルマに渡してくれていた。
もしもこれを捨てたり燃やしたりしたら、シドニーは……。
「……まあ、無理に捨てなくても、ね……勿体無いし」
結局何も片付けずに部屋を出たアルマは、台所周りの掃除を終わらせて一息ついた。
そして昼ご飯は何にしようかと頭を悩ませる。一人だと、どうにも作る気が起きなかった。
いつもいつも、シドニーが楽しみにしていてくれていたから。
美味しかったと、ありがとうと言ってくれたから。
ご馳走様と笑ってくれたから。
だから、料理をする事が苦痛ではなかったのだ。むしろ楽しみでさえあった事に気付く。
「私が居なくなったら……シドニーはこれからずっと、一人でご飯を食べていくのか……」
ぶるりとアルマは体を震わせた。凍えるような雪が、しんしんと心の中に降り積もっていく感覚に襲われる。
これからずっと彼は一人だと言ったが、逆だ。今まで彼はずっと一人だったのだ。
八十年という長い時を生きてきて、五十年以上も引きこもっている。
何が彼を引き込ませたかなど、明白だった。
シドニーの持つ、その魔族のような耳の所為だ。
人の住む町に行っても、エルフの住む森に行っても、恐れられる対象にしかならない。
きっと色んな言葉に傷付けられたのだろう。
人も現れぬ、エルフも住まうことのないこの魔物だらけの森に住む事。それが彼の防護策だったのだ。
誰もいない、誰も来る事のない場所で、たった一人。
五十年間ずっと、魔物だけを倒して生きてきたシドニー。
彼はアルマが生まれたと知った時、どう思ったのだろうか。
自分の婚約者が、成人して嫁に来る場面を夢想していたのだろうか。
たった一人でいたこの家に、話し合える相手がいる事を想像して、幸せな未来を描いていたのだろうか。
そしてあの指輪は、いつか来る嫁を思って作成したに違いなかった。
ゴテゴテとした大きな結界石の入った指輪は、婚約者を守るための物だ。
この魔物だらけの森で、襲われない様に。
この森で、共に生きていく為に。
婚約者であるアルマが、その指輪をつける所を想像して。
嬉しそうに笑ってくれると、信じて。
シドニーは幸せな気持ちに浸りながら、それを作成していたのだ。
アルマはそこまで考えて、ようやく己の行動を後悔する。
「あの指輪は……捨てちゃ、いけなかった……っ!」
シドニーの思いが全て詰まった指輪を。
一度も指につける事なく、目の前で捨ててしまった。
どれだけ彼を傷付けてしまったのか。
きっとずっと、楽しみにしていたに違いないというのに。
シドニーの気持ちを踏みにじってしまっていた。
「……探さなきゃ」
アルマは家を飛び出した。
そして指輪を投げた方に向かって走る。
「どこだろ……そんな遠くには投げてないはず……っ」
その時、後ろから魔物が襲ってきた。アルマはすかさずファイアアローで撃退する。
今アルマは、商人から買った結界石の入った指輪を装備しているが、その効果は薄いようだ。
急いで見つけなければと草藪に目を落とすも、簡単に見つかるわけもなかった。
その間にも魔物達がアルマを狙って襲ってくる。
「ファイアアロー!! もう、邪魔しないでっ!!」
しかし魔物にそんな配慮があるはずもなかった。魔物に気を取られて、中々捜索に身が入らない。
そしてそんな事をしていては、やはり指輪を見つけ出す前に魔法力が尽きてしまった。それでも容赦なく、魔物は襲いかかってくる。
「やーーっ!」
アルマは逃げるしかなく、捜索は一時中断して家の方へと駈け出した。
魔物は数を増やしてアルマを追いかけて来る。
「やだっ!! 助けて、シドニーッ!!」
そう叫んだ時、何故か家の中から人影が出てくるのが見えた。
あれは……シドニーだ。
「アルマ!!?」
「シドニー!!」
シドニーはアルマの置かれた状態を見るなり、飛ぶようにして駆けつけ、魔物達を剣で死に至らしめる。
魔物の残滓がキラキラキラキラと、二人の周りに降り注がれた。
「アルマ、どうして外に……!!」
「ごめん……ごめんなさいシドニー! シドニーが作った大切な指輪を捨てちゃって……っ」
「まさか指輪を探してたのか?」
「うん、でも見つからなくて……ごめんなさい……っ」
怖くて、申し訳なくて、そしてシドニーの姿に安心して。
アルマはいつの間にか涙を流していた。
シドニーはそんなアルマの背中に手を回し、にっこりと微笑んでいる。
「見つけたよ、指輪」
「……え?」
彼は何かを拾い上げると、それを見せてくれた。アルマは目を皿のようにして彼の手の中の物を見つめる。
ゴテゴテとしたそれは間違いなく、シドニーの作ったあの指輪だった。
「え……ど、どこに?」
「ここに落ちてた。今倒した魔物が持ってたんだ」
「魔物避けの指輪を、魔物が持てるの?」
「人が持ってこそ効力があるからな。じゃなきゃ、結界石を持ってたりしないだろ」
そういえば、とコクリと頷くと、「とにかく、家に戻ろう」と促されて部屋の中に入る。そこでようやくホッとして、頭が回ってきた。
「シドニー……二、三日戻って来れないんじゃなかったの?」
「ああ、街で馬を借りようとしたんだが、耳の形に気付かれて……騒ぎになってしまったから、一度戻って来た」
「……そっか」
そう言って、アルマはシドニーの耳に手を伸ばした。魔族の耳にそっくりな、ハーフエルフのその耳を。
シドニーはアルマの行動に驚いたようで、ビクリと耳を震わせている。
「……ごめんね、また酷い扱いを受けちゃったんでしょ?」
「いや、まぁ大丈夫だ。大事になる前に、怖くて逃げてしまったから」
よくよく見てみると、シドニーは微かに震えていた。
無理もない。彼は五十年間ずっと、商人以外の人物と接触する事を避けて生きてきたのだ。
それが街まで赴き、馬を借りようとまでしてくれた。
気付かれれば己が傷付く事を承知で、それでもアルマの呪いを解くために。したくもない婚約解消をする為に。
シドニーは、アルマの事だけを思って行動してくれていた。
もう一度ごめんとアルマは心の中で謝る。
自分の事しか考えず、シドニーを傷付けてばかりだった。
彼はこんなにも自分の事を考えてくれていたというのに。
そしてそんなシドニーの気持ちに気づいていたにも関わらず、向き合う事もしてこなかった己が許せなかった。
「それより、ガリウスの所に行けなくてすまない。時間は掛かるが、手紙を書いてアルマの呪いを解いて貰うように頼もう」
「ううん、それはもういいよ」
言葉が自然とそう紡がれていた。
思えば、アルマはシドニーの事が嫌いではなかった。
引きこもりではあるが、それもちゃんとした理由がある。中身は八十歳というのも、気にしなければ気にならないに違いない。
それさえ取っ払ってしまえば、アルマはシドニーの事を一人の男性として……己の婚約者として見る事が出来た。
不思議そうに首を傾げているシドニーに、アルマは頭を下げる。
「今まで酷い事ばかりして、本当にごめんなさい」
「アルマ? 呪いはもういいって、どういう事だ? 呪いを解かなければ、君は……」
「うん、ここから出られない。だから、ここで暮らしても良い?」
今度はシドニーは、驚いたように瞠目した。そして新種の生物でも発見したかの様に、たじろぎ慌てている。
「それは、もちろん、構わないが……」
「ありがとう。今度はちゃんと、シドニーを婚約者として見る様にするから」
「え……本当に?」
驚いて声を上げるシドニーに、アルマはコクリと頷いて見せる。
いきなりアルマの態度が変わった理由が分からないようで戸惑っていたが、理解が追いつくと嬉しそうな笑みを浮かべていた。
そんな彼を見るとアルマも嬉しくて、でも少し気恥ずかしくて、モジモジと体を擦り合わせる。
「ありがとう、アルマ。でも、一つだけ君に伝えておかなければいけない事がある」
アルマが見上げると、シドニーは嬉しそうだった顔を一転、眉間に皺を寄せて難しい顔を見せてくる。一体何事だろうとアルマも眉を寄せ、彼を見上げた。
「な、なに?」
「俺の、寿命の事なんだ」
「寿命?」
そう復唱すると、シドニーは悲しそうに言葉を紡ぎ始めた。
「俺は今年八十歳になったが、一体何歳が寿命なのか、分からないんだ。一般的に人間の寿命は七十歳から九十歳、エルフは三百歳から五百歳と言われているが……ハーフエルフは個体数が少ない上に、一人でひっそりと生き、そして死んでいくから統計が取れないんだろう」
「単純に真ん中じゃないの? 二百歳くらいとか?」
「だと思いたいが、言い切る事はできない。ハーフエルフは言わば、突然変異的に生まれてくる存在だ。何らかの遺伝的欠陥があってもおかしくはない。今俺は若い姿を保っているが、明日いきなり老けているかもしれないし、今ポックリと逝ってしまっても、なんら不思議はない」
そんな告白をされて、うっ……とアルマはたじろいだ。
ある日いきなりおじいさんに変身していたり、突然息をしなくなる可能性は……ゼロではないのだ。
「撤回するなら今のうちだ。俺が君を手放す決意が出来ているうちに離れた方が、君の為になる」
「……シドニー」
確かに、それは嫌だ。徐々に一緒に年を取っていくならともかく、相手だけが唐突に老けてしまっては、余程の愛情がないと一緒に暮らしていけない気がする。
しかし彼は、ずっとそんな恐怖と戦ってきたのだろう。いつ老いるか、いつ死ぬかも分からず、孤独に時を過ごしてきたのだ。
恐ろしくないわけがない。もし自分がそんな状況に置かれたら……と考えてみただけで、気が狂いそうになる。
ここで逃げれば、またシドニーにそんな恐怖と孤独を与えてしまう事となるのだ。
アルマは真っ直ぐにシドニーに顔を向けた。
「結婚してって言われても、ここから逃げ出せって言われても、今すぐには答えは出せない。だから、もう少しの間だけ……私と婚約者でいてください」
勝手な事を言っているのは分かっていた。
一緒に暮らして、駄目ならガウリスに婚約破棄すると伝えろと言っているも同じである。
それでもシドニーは承諾してくれた。
複雑そうな顔をしてはいたが、アルマが商人から買った指輪を外すと、ほんの少しだけ笑顔になっていた。
この笑顔を守りたい。
そんな気持ちが、徐々に芽生え始めていた。
***
一ヶ月後。
アルマとシドニーは、たった二人で結婚式を挙げていた。
場所は森の中の一軒家。そう、二人が暮らしている家の中で。
アルマは、思った以上に早く決意が出来たのだ。
なんて事はない、シドニーに強い恋心を抱いてしまった為である。
今なら何があろうと、シドニーを愛し続けると断言できた。
それを彼に伝えると、今すぐに結婚しようという運びになったのだ。
部屋の真ん中に立つと、シドニーがアルマの前で跪いてくれる。
左手に触れられると、心臓がドクドクと全力疾走したかのように波打った。
そしてシドニーは、アルマに薬指に指輪を嵌めてくれる。
家事には不向きな、ゴツゴツとした大きな指輪を。
「これで良かったのか? 嫌なら作り直すが……」
「これでいい……ううん、これがいいんだよ」
そういって微笑むと、シドニーも暖かな春の息吹を感じたかの様な、とても優しい笑顔で応えてくれる。
彼のこんな顔が好きだ。
たとえシワシワのおじいちゃんになったって、この優しい笑みは変わるまい。
「結婚してくれて、ありがとう」
「私の方こそ、ありがとう」
二人は見つめ合い、初めての優しい口付けを交わした。
空のグラスを全て満たした様な充足感。
溢れ出る想いは言葉に出来ずに、アルマはシドニーを抱き締めた。
もしも参列者がいたなら、それはつまらない結婚式であっただろう。
だがそんな簡素な結婚式でもアルマは構いはしなかった。
とても……とても、幸せだったから。
そしてその日、二人は初夜を迎えた。
アルマとシドニーは何故か今、ベッドの上で正座をして向かい合っている。
「ふつか……ふつつつか……ふつつかもも……っ」
「アルマ、落ち着いてくれ。俺も緊張してるんだ」
そう言われて下げていた視線を上げると、確かにシドニーの顔は強張っていた。アルマ以上に緊張しているその顔に、思わずプッと吹き出してしまう。
「……アルマ」
「あ、ごめん」
笑いながら謝ると、シドニーは困った様な複雑な顔を向けて来た。
アルマの緊張は少し収まったが、シドニーの方はまだ深刻そうだ。
「えと……その、大丈夫?」
笑った事が申し訳なくて目を下げると、重要箇所に視線がいってしまって、アルマは慌てて顔を上げる。
「いや、まぁ……そういう意味ではいつでも大丈夫だ」
期せずして彼の臨戦状態を確認してしまったアルマは、顔を赤らめた。
「えーと……じゃあ何か他に問題でも?」
「ああ、ある」
「え……何?」
何を言いたいのか見当も付かず、アルマは先を促した。
するとシドニーは、苦しみに耐えかねるかのように訴えてくる。
「俺と君が今宵契れば、呪いは解かれるんだろう」
「うん、そのはずだけど……それがどうかしたの?」
「呪いが消えれば、君はここから逃げていきそうで……それが怖い」
アルマは目をパチクリさせた。
そんな事あるはずがないというのに、シドニーはこの世の終わりを迎えたかのような深刻な顔をしている。
「あのね、シドニー……」
「以前、君は俺に言ったな」
言葉を被せられて、とりあえずはシドニーの話に耳を傾ける。
「嫁に来てくれる人なら誰でも良かったんだろうと。そう言われた時、俺は否定出来なかった。もしアルマが身代わりを立てて、別の人物を送って来ていたとしても……俺はその人を受け入れたんだと思う」
シドニーの告白に、アルマの胸は冷水を掛けられたようにギュッと締め付けられた。
自分でない誰かと彼が一緒になる姿なんて、今ではもう想像したくもない。
唇を噛み締めるアルマに、彼は続けた。
「けど、今ではもうアルマしか考えられないんだ。呪いが解けて君がどこかに行ってしまうくらいなら、いっそこのままでいた方が……」
シドニーは拳を作って歯を食いしばっている。
彼は臨戦態勢のまま、死ぬまで我慢するつもりなのだろうか。
それだけアルマの事を必要としてくれていると分かって嬉しいが、一生処女はちょっと困る。
「シドニー」
「……なんだ?」
「私は、絶対にあなたの元から出て行ったりしない」
「本当にか?」
半信半疑で向けられた疑問に、アルマは空を見て「んー」と考えた。
「たまには街に出ちゃうかも」
「……そうか」
「でも」
アルマは頑是ない子供を諭し宥めるかのように、彼に目を向けて。
「私は必ずシドニーの所に帰ってくるから。約束する」
真っ直ぐにそう告げた。
その言葉を聞いた彼は今にも泣き出しそうに、美しい金色の目を潤ませている。
「シドニー?」
「……すまない。こんな風に言って貰える人が現れるとは……思っていなかった」
「もう一人じゃないよ。ずっと私がそばにいるから」
彼がコクンと頷いた瞬間、白の魔光石よりも綺麗な涙が転がっていった。
アルマの心は愛おしさで一杯になり、絶対にこの言葉を違えるまいと心に誓う。
顔を上げたシドニーの目に、もう涙はなかった。
ただただ真剣な彼の顔が、そこにはあった。
「アルマ……君を、抱きたい」
アルマの顔は一瞬で燃えたように熱くなる。喉まで焼けてしまったのか声も出せずに、何とか頷きだけを返した。
それを確認したシドニーは、手をこちらに伸ばしてくる。
その手は頬をなぞり、アルマの顎に到達するとクイと上げられた。
そして寄せられた唇と唇が……接触する。
二度目のキスだが、心臓が破裂しそうだった。
ゆっくりと離れるシドニーに、アルマは真摯な目を向ける。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
「ああ、こちらこそ」
優しい目と声で返事をしてくれるシドニー。
そしてそんな彼に、アルマはゆっくりと後方へ押し倒された。
人が住まうはずのない森の中には、守護障壁が張られた家がポツンと一軒だけ建てられている。
その上空だけは木々がなく、大きな満月が家を照らしていた。
そしてどうやらアルマの呪いは、この満月の夜に解かれたようであった。
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魔術師アルマと引きこもり婚約者 長岡更紗 @tukimisounohana
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