猫を飼った俺氏、気づけば毎日のように猫の手を借りてた
徳田雄一
猫の手を借りた結果!
しがないサラリーマンの俺。日々パソコンに向かってキーボードをカタカタと打つ日々、そんな日々から脱却し、癒しを求めてフラフラと街を歩いていた時だった。とてもじゃないが人に見つからなさそうな場所にぽつんと1軒のペットショップを見つける。
ショップの中に入ると、予想通りお客さんは誰一人としておらず、店員が丁寧に動物たちの世話をしていた。
「す、すみません」
俺は恐る恐る店員に声をかけると、店員は目を見開き嬉しそうに微笑み言った。
「いらっしゃいませ!」
「子猫が欲しくて」
「こちらが猫コーナーです」
連れられた猫コーナーには様々な種類の猫がいた。アメリカンショートヘアやマンチカン、ロシアンブルーにスフィンクスなどが居た。俺は猫の可愛さに惹かれつつ、何かいい猫ちゃんは居ないかと探していた時、ある1匹の黒猫に心惹かれた。
「お前だ……」
「お客様、こちらの子猫ですか?」
「はい。お願いします」
俺は必要な手続きを済まして、その日のうちに子猫を家へと連れて帰る。数時間全く床を歩こうとしない猫に、警戒心が強い子なのだと思いながら待っていると、子猫は泣きながら俺を求めた。
「おーどしたどした〜」
あまりの可愛さに俺は動画を回しながら、撮影していると子猫は足を上げて俺の手の甲に乗せる。あまりの可愛さに、俺は猫の手を撫で回すと猫は一気に警戒が解けたのかお腹を見せてくれた。
俺はこの猫の可愛さを共有しようと、猫の手をサムネに、動画投稿をすると一気に再生数が伸び、その日から猫の手を使いながら動画投稿をし続けいつも間にか有名な動画投稿者へとなっていった。
これはある1匹の猫に出会い、猫の手を借りた結果だ。
猫は癒しの効果があるから飼ったが、結果猫の手を借りたいほどに忙しくなった。
この猫は幸せをもたらしてくれた恩人でもある。これからもこの猫の手を借りつつ、猫の手を借りたいほど忙しい生活を、この黒猫の【ブラック】と過ごていこうときめて、今日もまたブラックとの日常を撮影しよう。
猫を飼った俺氏、気づけば毎日のように猫の手を借りてた 徳田雄一 @kumosaki
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