出来ない仕組み

門前払 勝無

出れない仕組み



 良い事を思い付いてもやらせて貰えない

 面白いことをしても誰にも気付かれない

 他人を想い力になったつもりが逆効果になり去って行く

 段取りをつけても自然が邪魔をする

 何一つ 何一つ前に進めない

 消耗するだけ

 摩耗した全てはそろそろ限界が来ていると胸の奥でブザーが鳴っている


 居るだけで迷惑

 存在が目障り

 最低な人間


 解ってる

 解っているんだ

 寂しさに負けて微かな希望に期待してしまう

 それがダメなんだ

 俺の目に映る希望や夢は全て幻想で意見も期待も未来など俺には無い

 他人からの頼まれごとを断らずにやって来て今手にしたモノはなんだ そう

 何も無い これが自分の全てだ 何も無いのだ

 自ら終わらす

 それも良いが 小さな二つの魂を看取ってからである

 それから自ら終わらすことにしよう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

出来ない仕組み 門前払 勝無 @kaburemono

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る