俺っちの一人語り

丸子稔

第1話 自己紹介

 やあ、みんな! 俺っちだぞ。


 今日から始まったこの連載では、俺っちがこれまで生きてきた中で印象に残っていることを語っていこうと思ってるから、よろしく頼むぜ。


 ということで、まずは軽く自己紹介でもしとくか。


 俺っちの名前は丸子稔まるこみのる


 作者の丸子稔と同姓同名だが、そこは気にしないでくれ。


 彼と俺っちは、まったくの別人だからな。ぎゃははっ!


 年齢も作者と同じアラフィフだが、これも偶然の一致だ。


 職業は郵便局の外務職員。俺っちは毎日、郵便を配ってるんだ。


 郵便配達で一番辛い時って、どんな時か分かるかい?


 それはなんといっても、雨が降った時さ。


 まずカッパを着るのが面倒くさい。特に夏場は体が蒸れるから、できるだけ着たくないんだが、ずぶ濡れのまま郵便を配るわけにはいかないから、仕方なく着てやってるんだけどな。


 あと、かばんが濡れないようビニールを被せないといけないし、郵便物が雨に濡れないよう気を付けないといけないから、ほんと郵便配達員にとって、雨は百害あって一利なしってとこなんだよな。ぎゃははっ!


 それとは逆に、郵便配達員にとって一番幸せな時っていつだと思う?


 それはなんといっても、年末年始の繁忙期さ。


 えっ、なんで一番忙しい時が幸せなのかって?


 それはもちろん、アルバイトの女子学生たちと触れ合えるからさ。


 一つの班に10人くらいの女の子が割り当てられるから、中には自分好みの子もいるわけさ。


 実際それをきっかけに付き合った奴は多いし、中には結婚までいった奴もいる。


 何を隠そう、俺っちもその一人なんだけどな。ぎゃははっ!


 結婚話が出たついでに、この辺で家族のことでも話しとくか。


 俺っちのかみさんの名前は礼子。年齢はアラフォーだ。


 もう気付いている奴もいるかもしれないが、カミさんの本名は丸子礼子。


 ほんと、マルなのかゼロなのか、はっきりしろっつうんだよな。ぎゃははっ!


 で、子供が2人いるんだけど、上は高1の女の子で名前は奈々。


 なんで、そう名付けたか、言わなくてもわかるよな? ぎゃははっ!


 で、下は中2の男の子で名前は八郎。


 これも、今さら説明するまでもないよな。ぎゃははっ!


 以上で家族の紹介は終わりだ。


 性格なんかは、これからおいおい話していこうと思ってるから、楽しみにしててくれ。


 ということで、今日はこのくらいにしとくぜ。


 じゃあ、みんな。あばよ!


 


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