第15話 訓練
秘密基地が見つかり、思わぬ出来事で仲間が増えた零時達は弱い二人を鍛える目的と全員の基本ステータスアップの為の訓練を提案した。
魔力の向上には耐えうる肉体も必要である。その為、今後は身体を鍛える訓練をしていくぞ。また、いつ、魔界から何者かが来るか分からんからな。
零時=魔王コール Lv60
スノー(魔犬) Lv47
桃(半魔人)Lv45
美羽(半魔人)Lv 2
深山慎吾(半魔人)Lv 1
兵頭章典(半魔人)Lv 1
訓練内容は以下である。
木の棒を使い、素振り 100回
スノーだけ穴掘りで腕動かし 100回
ランニング 2キロの走り込み
ジャンプ 100回
とりあえず、これを最初は週1(土曜日)に行う。慣れてきたら徐々に回数を増やしていく。良いな?
はい!
モモ、なんだ?
章典がパンツを見ようとしてきます。
死刑!
勘違いだよ~。
まぁ、良い。じゃ、始めるぞ!
そして、訓練は始まった。
最初の1ヶ月間は提案通りに週1でやり、2ヶ月目からは週2回の訓練に励んだ。
そして半年後の6ヶ月目、全員が100m走を7秒台で走れるようになり、組み手が取り入れられるようになった。
じゃ、美羽対慎吾
ヤーッ!
美羽が正拳突きの構えをし、慎吾の顔面を狙っていった。
慎吾は、片手でそれを受け、美羽の腹部に拳を入れた。
美羽は、それをひざで受け、慎吾を背負い投げで投げ飛ばし追尾すると拳を顔面に当てた。
そこまでだな!
零時が止める。
美羽と慎吾のレベルが上がった。
美羽 Lv5
慎吾 Lv3
零時、ちょっと待って。アタシ、何か出来そう。
美羽が川原にある花を1本、持つと魔力を込めた。
花が伸びていき、ムチのように変化した。
おー!美羽が使えるのはエルフが得意とする具現化の能力だな。
それを見た慎吾も真似をしたが、何も起こらなかった。
あれ、俺、何も起きねー。
慎吾は、多分、まだレベルが足りないんだな。これから、何かが出来るようになるはずだ。
蜂、食べたら良いのに~
それは、断る!
次、モモとスノー、やってみるか?
うん♡スノー、よろしく♡
ワンッ♪
モモとスノーが向き合うと二人の間に風が吹いた。
いっくよー♡
モモが爪から蜂の毒針を3本出し、1本を飛ばした!
それをスノーはサイドステップでかわすと口から冷気を吐き出した。
モモは左腕を茶色のウロコ盾にし防いだ。
へへーん♡カブトムシさんの身体だよー♡
そして、背中から蜂の羽を生やすと高速で飛び回り、スノー目掛けて、体当たりをした。
ドーン!♡
スノーが身体を氷で覆いダメージを軽減したが、ゴロゴロと地面を転がった。
スノーの目がクルクル回ったところで零時が止めた。
はい、二人はそこまで!
章典、動き、見えた?
いや、全然。モモちゃんやばい!慎吾は?
見えなかった。
ちなみにさ、零時って魔王だったんだろ?
そうだ。
その時って、どれだけ強かったんだよ?
魔力値で言うと3億ちょいだな。
レベルだと?
4万くらいだ。
4まん?笑 そんなの生きているうちに無理だろ?
じゃーさ、魔界の平均レベルっていくつだよ?
非戦闘員の街の住人であれば約100前後だ。兵士クラスになると最低500は必要になる。
しかし、レベルが高くても、戦い方が下手であったり特技の相性であったりで弱い奴が勝つ場合もある。故に強さはレベルだけに限らんぞ。
そか~。じゃ、もっと頑張らないとだ。
うむ。とりあえず、この世界の魔素を少し、増やしたいの~
出来るの?
可能ではある。が、
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