こずえちゃん:おんなのこにまもられる

こずえちゃんはぼくよりいっさいねんちょうさんのおんなのこだった。ぼくがひっこしをするひ、おとなはみんないそがしくしてたから、ぼくはこずえちゃんのおうちでいつもとおんなじままごとをしてあそんだ。まないたのうえにだいこんをおいてマジックテープのところをほうちょうできってあそんだ。こずえちゃんとあそぶのはきょうでさいごだってわかった。ふたりであそんでたけどしずかだった。そしたらこずえちゃんはだれもこないようにしようってドアのかぎをかけた。

ピンポンがなってもこずえちゃんはたってドアのところまでいったのにあけなかった。こずえちゃんのママがあけなさいっていったけど、こずえちゃんはあけなかった。なんかいもピンポンピンポンがなってドアをたたくおとがしてぼくはこわくなった。こずえちゃんはないてた。

ぼくはこずえちゃんにひどいことをしたことがある。なわとびがどこまでのびるかすなばのところでじっけんをした。こずえちゃんがかたっぽをもってぼくがもうかたっぽをもって、どんどんはなれてはなれて、なわとびがぴんとはって、そしたらぼくはきゅうにこのてをはなしたらどうなるかじっけんしたくなった。てをはなしたらなわとびがこずえちゃんのかおまでとんでってこずえちゃんははなぢをだしてないた。ぼくはおかあさんにおこられた。

こずえちゃんはいまもないてるけど、ぼくはきょうはひどいことはしてない。でもあのひ、ひどいことをしたのにこずえちゃんはぼくをまもろうとしてくれてるってわかった。こずえちゃんのパパとかぼくのおとうさんおかあさんもきてあけなさいっていうからこずえちゃんはかぎをあけた。こずえちゃんのママがこずえちゃんのことをおこって、ぼくにごめんねっていった。ぼくもおこられるとおもったけど、ぼくのおとうさんもおかあさんもなにもいわなかった。くるまにのるまえにこずえちゃんとさいごにあくしゅしておわかれした。くるまのなかからこずえちゃんがみえなくなるまでてをふった。

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