第28話


 私は気が付いたら泣き疲れて眠っていた。



 一人でいるのが辛くて耐えれない。


 こうきに連絡しようとするも、結局依存している自分に嫌気がさす。




 りゅうとに逢いたいよ。


 私は今まで避けていた場所、りゅうとが刺された場所に向かった。


 生まれて初めて花屋に行き、花を買う。

 

 ミヤコワスレって言う花らしい。

 りゅうとの事を考えて見た目だけで選んじゃったけどいいよね。

 

 他にも可愛い花ばかりで、もっと早く来ればよかったと思った。

 


 私は花を供える。

 

 何か一つでも持ってきたかったから。



「今日はちょうど雨だよ、私の涙はもう枯れちゃったけど」

 

 地面に打ちつける雨が冷たい。



 どこで間違えたんだろう。


 本当に必要としてくれてたのはりゅうとだけだったのに。


 私はただ愛されたかっただけなのに。


 りゅうとの前で大量の薬を胃に流し込む。


 


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