バイトをするなら下着屋さんよ

７．伊達君は去っていった！

　そしてね、お父さんとお母さんが病院から戻ってくるときには、お店は半年分くらいの売り上げを上げてたの。

　お父さんとお母さんが戻ってくるのと入れ替えに伊達君はバイトを辞めたの。私は引き留めたのよ。だけど「春休みが終わって学校が始まりますから」と言われると、同じ高２生としては引き留められなかった。伊達君は二人分のメイド服を持って去っていった。

　そしてね、私は氏神様にお礼に行ったの。そしたらね、氏神様の二頭の狛犬がメイド服を着てたのよ。

　私は氏神様に言ったの。素敵な猫の手をありがとうございましたって。

　　　　　　　了