第一王太子アインス殿下の一コマ

それは王宮内での一室で行われた。エリアナにはもちろん内緒の話。


「ローサ、久しぶりだな。依頼していた物は出来たか?」


「ええ。もちろんです。例のブツです。お納め下さい」


ローサはそっと絵を差し出した。


「おぉ!凄い。予想以上の出来だ」


「でしょう?エリアナ様にしか似合いません。自信作です」


ローサからはえっへんと効果音が聞こえてきそうだ。私が頼んだ絵はエリアナの萌え絵というやつだ。


どんな物がくるのか正直期待していなかったが、露出をしていない服装なのにも関わらず胸を強調されてた仕草がまたなんとも言えずたまらない。


他には『殿下のシャツを着たエリアナ様』『猫ネコメイドのエリアナ様』と書いてある絵があった。


これは秘蔵品レベルだ。部屋に是非飾ろう、いや、他の者達の目に触れさせてはいけない。執務室の引き出しにしまうのがいいだろう。


それはそうと、淑女は足を出すのははしたなとされている。だが、この絵はなんだ!?ブカブカのシャツを着てはにかんでいるエリアナはなんて可愛いんだ。


是非、妄想で終わらせずに着せてみよう。


それにもう一枚のエリアナの頭に猫耳が付いていておねだりポーズで描かれているのも良い。

じっくりとその絵を眺めている側でローサは口を開いた。


「殿下、実は、私、エリアナ様に付けて頂きたくて夜なべして作って参りました」


恥じらいながら袋を手渡すローサは確信犯だろう。


袋を開けると、猫耳にベビードール。


そして黒の下着に尻尾が付いている!!


「良くやった!!後で褒美をとらせよう!」


「有り難き幸せ!!!」


俺はまだまだエリアナに溺れ足りないらしい。




ーーーーーーーーーーーー


最後までお読みいただきありがとうございました⭐︎

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私がヒロイン!? まるねこ @yukiseri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ